もし上司・部下が発達障害だったら…どう付き合うべきか
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11月20日(火) 8:54 提供:日刊SPA!
昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。
◆部下や同僚がそうなら「特性を生かす方法」を心がけてみる
一方、知人や同僚が発達障害の疑いがある場合、どう付き合っていくべきなのだろうか。障害を指摘したことで良好だった関係性が崩れる恐れもあるだろうし、そもそも断定することなどできやしない。
「対処法としては、ゆるやかに業務内容ややり取りの仕方を工夫していくことが有効になる。発達障害の傾向がある人が同僚などにいたら、まずはその人の得意分野と不得意分野を分けて考えてみては」
そうアドバイスをするのは、発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏だ。
「文章力は高いけど耳からの情報処理が苦手で聞いたことをすぐ忘れてしまう人にはイラストや文章で伝えるのも効果的だし、あいまいな表現が理解できない人だったら、より具体的に指示を出したほうがいいわけです。ほかに、遅刻が多い人だったらスマホでのリマインドを徹底してもらうとか」
また、職場環境を少しいじってみるのも手だという。
「パソコン上で複数の作業を同時進行するのが苦手なら、デュアルモニターにしたら見やすくなって処理スピードが上がったりします。ほかに聴覚過敏で雑音が入ると作業に集中できない人なら、個人用パーテーションをつければ改善することも多いんです」
<対処例1>根性でどうにかするのではなくやり取りを変えれば解決する
「だいたいでいいよ。なるはやでやってね」などではなく、「〇月〇日の〇時までに終わらせて。わからないときは〇〇さんに質問を」と指示はより具体的に。口頭での情報伝達が苦手な人も多いので、同じ社内にいてもメールで済ませるのも有効だ。
<対処例2>ミスは外部環境が原因かも? 身の回りを整理して対処する
作業を可視化させようと、PCのデスクトップ上に山ほどウィンドウを開いてしまい、逆に何をしているかわからなくなる人も。その場合、デュアルモニターを使用すると一気に見やすくなる。また周囲の騒音や話し声によって集中力が著しく下がる人も多い。そういった場合は個人用パーテーションを使うなどして「音を遮断する工夫」をしよう。
そうして発達障害者は適材適所に配置されると、驚くほどの能力を発揮する場合があるそうだ。具体的にどんなタイプの仕事なのか。
「例えば冗談が通じずマニュアル通りにしか動けないASD特性の人でも、逆にマニュアルに沿って数字を処理する経理などではスター選手になったりします。ほかに内向的で人と会いたがらない、いわゆる『コミュ障』の人でも、論理構築が得意だったらアルゴリズム解析とかで力を発揮する。グーグルなどはまさにこういった人材を活用して世界一の企業になったわけです。基本的に自己完結する作業なら、定型発達の人以上の力を発揮する発達障害の人もいます」
◆もし上司が衝動的なADHDだったら……?
相手が同僚なら改善させやすいが、ADHD特性で「衝動的にキレる上司」のような場合は対処しづらい。
「そういう人は、すぐに謝ると『こいつは怒鳴るといい反応がくる』と認識しちゃうんです。逆に気にせず淡々としていれば『こいつには怒鳴っても無駄』だと認識し、やがて怒鳴らなくなります。好き嫌いの問題じゃなく、そういうキャラづけをさせないようにする。あくまでドライに対処するように心がけましょう」(吉濱氏)
また、プライベートで関わる友人や知人で発達障害の傾向がある人がいた場合、どうすべきか?
「例えばアスペルガー傾向が強い人だと、雑談が苦手な半面、知的欲求は高い人が多いんです。だから雑談に共感は求めずに、彼らの知的好奇心が刺激される話題だけ話してくれればいいよ、というスタンスで受け入れること。
また、グレーゾーンの人だとむしろ空気を読みすぎちゃう人がいます。『自分が周りとは違うとわかっているから、浮かないようにしよう』と頑張りすぎて、むしろボロが出るわけです。そういった人は過去の失敗体験から“自己肯定感”が低いことが多い。責めると逆効果になるので、受け入れる気持ちを持って接したほうがいいと思います」
発達障害はいわば凸凹症候群。できること/できないことの差が大きくても、自分と周りの人間が対処法を知っていれば、工夫次第で能力を生かせるようになるのだ。
この記事、全文引用させて頂きました。
珍しいことですけど、割愛させて頂きたい箇所がなかったからです。
「発達障害」をひとつの個性と捉え、「適材適所」にハマれば、
本当にスゴイですよね。
秘めたる能力をうまく引き出して、活用する力。
これからの時代、この力が鍵になりますよ。
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