ベテラン経営者が語る、人間としての格の高めかた
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10月22日(月) 18:00 提供:新刊JP
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近年では「働き方改革」によって、自分の働き方そして人生を見直す向きも出てきているが、終身雇用が幻想となり、この先どう自分の人生を歩んでいくべきか悩んでいるビジネスマンは少なくないだろう。
そんなときに耳を傾けてほしいのが、『人生経営論 あなたは、あなたの経営者』(ダイヤモンド社刊)で語られている、久米信廣氏の言葉だ。
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■勝っても負けても、自分を認めることが大事
久米氏は「日本から横並びの文化が喪失している」と危惧する。
この「横並びの文化」とは、「和を以て貴しとなす」という聖徳太子の言葉に象徴される文化で、常に周囲の人たちとの関係に気を配る日本人の特性ともいえる。
しかし昨今、西洋から個人主義が輸入され、自分の権利を主張し、自分だけが勝てばいいと考えてしまっている人が増えている。
久米氏は「横並びの文化」は日本の宝であり、「自分たちの考えとは異質な意見であっても尊重していってこそ本来の和の精神」だと説く。
そして、自身の体験を引き合いに出しながら「負けても潔さがあって、皆納得していた」と述べ、「今は負けを認める潔さがなくなってしまい、往生際が悪い人間が増えたと思います」と指摘する。
私たちは助け合いの中で生きてきた。ところが、そのことを忘れ、自分だけ幸せになろうとすると、逆に生きづらさが増してしまう。「勝っても負けても自分を認めることが幸せの第一条件であると私は言いたいのです」という久米氏の言葉は、多くの日本人の心に響くはずだ。
■周囲のことまで自分ごととして考えることができれば、格は高くなる
もう一つピックアップしよう。
「人格」の良し悪しはそのままその人の評価につながるもの。では、人格はどのようにして決まるのか? 久米氏の答えは「自分の認識している範囲がどこまであるかによって決まる」というものだ。
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つまり、自分の周囲にいる人たちを何人くらい認識できるかによって、「人間としての格」すなわち「人格」が決まるのだ。
自分さえよければいいという自己中心的な振る舞いをしてしまう人は多い。だが、「自分は仕事を頑張っているから、それでいいじゃないか」と強調するばかりでは、格は高くならない。周囲にいる人たちのことも自分ごととして捉え、手を差し出したり、面倒を見たりすることで格が高くなっていくのだ。……
「横並びの文化」というと、私にはマイナスイメージがありましたが、「和の精神」 となると、イメージが逆転。
自分の権利や主張を声だかに発していく中で、奥ゆかしさも失われたのではないでしょうか。
古き時代のよきものを現代に復活させたい。
人格は、「自分の認識している範囲がどこまであるかによって決まる」という発想はなかっただけに、新鮮な感慨がありました。
ただ、正直なところ、個人的には、人間としての格を高めることをあまり意識したくはない、という気持ちが強いです。
自ら意識すると、つい人の格も気になって、判断したくなりそうなので、イヤ。
私としては、自分に厳しく、人には優しく、というダブルスタンダードは避けたいところ。
人は人として、ありのままに。
それでいいじゃん、というのが本音。
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