男性育休実録レポート ――取得しやすく、よりよく改善するために ≪続きを読む≫
8月29日(水) 12:00 提供:MAMApicks
5.14%。この数字は我が国の2017年度の男性育休の取得率である。年々上昇傾向にあるとはいえ、育休を取る男性はまだまだ少数派だ。そんな中、我が家では第二子の出産に際して、夫が2ヵ月間の育休を取った。……
■男性育休、取ってみた夫側の感想は?
……
≪メリット≫
(1) 平日昼間の時間を確保できたことで、役所関係の手続き対応などがスムーズに進められた
(2) 子ども2人を相手にするワンオペ育児はキツいが、大人が2人いればかなり楽になる
≪デメリット≫
(1) 資金繰りが大変
(2) 妻からの父親業に対する合格基準が上がった
≪その他感想≫
(1) 仕事をしていた時に忙しくてできなかったことを育休中にやろうとしたが、結局時間がなくてそれどころじゃなかった。育休中は暇ではない。
(2) 職場での自分の担当の仕事は、自分がいなかったらそれはそれで回ることが分かった
ハッとしたのは≪デメリット≫である。まあ、(2)については妻からすればメリットなわけだが、問題は(1)だ。……
育休中は給料が出ないが、雇用保険に入っていれば育児休業給付金が出るため、手取りがゼロになるわけではない。また、社会保険料も免除になるので、経済的なダメージはさほどないとよくいわれる。それは確かにそうなのだ。
しかし、給料は育休に入ればストップする一方で、出産費用などで出費はかさむ。その一方で、給付金の支給は育休に入ってからしばらくしないともらえないのである。さらに、給料から天引きされていた住民税をまとめて支払わなければいけない。だから、「家賃や住宅ローン返済などの固定費を支払うと毎月収支がギリギリ」という家計だとキツいのである。もし、男性が産後すぐに育休を取る場合は、ある程度の貯金をしておく必要がある。
また、≪その他感想≫の(2)も示唆に富んでいる。おそらく男性が育休を取ることを躊躇するのは、「職場で誰も取っていないから」「経済的なダメージがあるから」ということのほかに、この事実に直面するのが怖いのもあるのではないだろうか。
…… ただ、その事実は厳然たるもので、どんなに逃げ回っていても、男女関係なくいつかは思い知らされるものなのだ。それなら、50代60代ではなく、なるべく若いうちに経験しておいたほうがまだダメージが少ない。
要はこの事実をどうとらえるかである。夫は「会社からのプレッシャーを真に受けず、ちょっと引いた目線から仕事を冷静にとらえられるようになった」と言っていた。……
■育休だけでなく産休もは贅沢?
最後に、育休を取ってもらって私が実感したことは、「男性には育休だけでなく産休、特に産前休暇も必要である」ということだ。「男は産まないのになんで産休なんだよ」というツッコミが来そうだが、産前も休みが取れたほうが助かる。……
まだまだ男性の育休取得ですら少数派なのに、産休までよこせというのは無茶な話だと重々承知している。でも、男性の育休取得者が今後増えれば、現行の制度の使い勝手の悪さを指摘し、改善を求める声が挙がっていくはずだ。
現在の取得率は低いけれど、育休を取得したいと考えている若い男性は多いという。実際に、夫の職場でも、夫が育休を取ると表明してから「実は僕も育休を考えていて……」と相談に来る男性社員がちらほらいたそうだ。
興味があるのなら、次は実践する勇気を持つことだ。女性の育休だってそうやって勝ち取ってきた。男性の育休取得が当たり前になれば、もっと育児がしやすい社会になるはず。そうなったらいいなあと思っている。
そう、女性の育休も当たり前じゃない時代がありました。
先輩ママたちが頑張ってくれたお蔭で、今があります。
パパ、パパ予備軍の男性よ、育休取得に向けて、ベストを尽くしておくれ。
今のところ、会社の制度が整っていて、経済的余力のある家庭でないと取りにくい育休だけど、何とか踏ん張ってほしいところです。
育児は育自=自分を育てる。
子育てを通して、夫婦共に成長できるのが、理想です。
「昔は、男性の育休取得率は1桁だったんですって」、とビックリされる、そんな日が訪れることを期待しています。
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