「仕事ができない」烙印を押されてしまう! 職場でのNG行動集&改善法
≪続きを読む≫ [アメーバニュース] <1月29日(月) 6:30提供:ウレぴあ総研>
…… そこで今回は、新入社員から若手中堅社員を中心に、コミュニケーションや接遇マナー、モチベーションなどの企業研修や講演などの講師を務める桑野麻衣さんに、シーン別NG行動を教えていただきました!
職場でこれやってない?シーン別・無意識のNG行動
1.上司から、やりたくない仕事を任されたとき
【NG対応】「雑用をやらされている」と捉え、明らかにやる気がなさそうに取り組む
桑野麻衣さん(以下、桑野)「……実は、このような簡単な仕事にどう取り組むかどうかが『仕事ができる人』と『仕事ができない人』の分かれ目となります。
『仕事ができない人』というのは、雑用を“やらされている”感覚があるので、やる気が起きず、無駄に時間をかけてみたり、ミスをしたり…。それに比べ『仕事ができる人』というのは、誰にでもできる仕事こそ丁寧にこなし、いつもとやり方を変えてみたり、プラスαの工夫をしたりすることで、“その人にしかできない仕事”に変えてしまうのです」
2.「今日は早く帰れる!」と思ったのに、なぜか急に残業が確定したとき
【NG対応】あからさまに迷惑そうな顔をし「今日は予定があるので」と堂々と帰る
桑野「昨今、『パワハラ』や『社畜』という言葉もあるように、突然の残業依頼に『はい!わかりました』と快諾する必要はもちろんありません。
しかし、だからといって嫌な表情をあからさまにしたり、ましてや『予定があるので失礼します』と堂々と断ったりしてしまうと、やはり印象は良くありません。予定があり残業ができない、という事実そのものよりも、やる気のなさや非協力的な姿勢が相手の印象に残り、結果的に損をしてしまいます。
何時までであれば残れるのかを自ら決めて、今日どこまで仕事を終えていれば良いのかを上司に確認するなど、主体性を持った姿勢を見せましょう」
3.お客さんからクレームが来たとき
【NG対応】ただひたすら「申し訳ございません」を繰り返す
桑野「事実も確認せず、お客様が何に対して不満なのかも理解しないまま、『申し訳ございません』と全面謝罪を繰り返してしまう。これでは謝っているのではなく、早くこの場から逃れたいという気持ちのほうが相手には伝わってしまいます。
また、こちらに非がなかったと後から判明した場合にも『さっき謝罪したじゃないか』と理不尽な要求までされかねません。
もちろん、謝罪よりも先に状況をヒアリングしたり、自分の事情を説明したりするのもNGです。『言い返してくる』『謝罪する気持ちがない』という反抗的な姿勢に見えてしまい、余計に大きなクレームに発展していきます。
このような場面で大事なことは、相手が残念だと思っている気持ちにどれだけ共感し、寄り添えるかということ。そして、お客様が困っていること、解決したいことを正確に迅速に聞き出し、対応することです。
『ご不便をおかけし、申し訳ございません』と“〇〇に対して”という部分謝罪をし、しっかりと相手に寄り添った対応をしていきましょう」
4.重大なミスを犯してしまったとき
【NG対応1】報告が遅い。ごまかそうとする
桑野「ミスを犯したときにやってしまいがちなのが、報告が遅いこと。誰でも悪い報告はしたくないものですが、ミスを犯したときに最も自分を助けてくれるのは『誠意』です。
ここでいう誠意というのは、タイムリーな報告や正直さを意味します。……
【NG対応2】「○○さんに確認したんですけど…」と人のせいにし言い訳をする
桑野「さらに、若いときにやってしまいがちなのがこの第一声。…… まずは素直に自分のミスであると誠意を持って報告することが大切です」
5.上司からきつく叱られたとき
【NG対応1】ただ「申し訳ございませんでした」とだけ平謝り
桑野「…… “何に対して反省しているのか”を明確にし、“今後どうするのか”という改善策を自ら明言することが重要です。その部分があって初めて『相手への誠意』『心からの反省』という気持ちが表現できるのです」
【NG対応2】すぐに泣く
桑野「……ビジネスパーソンは感情のコントロールも重要なスキル。…… 反抗的になるのは論外ですが、泣くという行動は一方的に相手の時間を奪っていることと同じであると認識しましょう」
働く若い女性へのアドバイス! ……
桑野「ビジネスパーソンに共通して求められているのは『主体性』です。自分で考え、自分で行動し、自分の出した結果にも責任を持つ姿勢。特に若手や女性のビジネスパーソンに足りていないと言われてしまうのがこの点です。
男性に比べて、感情表現も豊かで共感スキルも高く、コミュニケーション力が高いと言われる反面、主体性がないとビジネスにおいては『仕事ができない』と烙印を押されてしまうことになりかねません。
そして同時に、ビジネスにおいては『自分がどう思っているのかよりも、それを相手がどう受け取るのかがすべて』と理解する必要があります。どのような状況においても、周りや環境のせいにするのではなく、自分に矢印を向けること。
そして、自分の言動や行動が相手にはどのように映るのかを客観視した上で、自分の中にある『ココロ』を『カタチ』に正しく表現できているのかを見極めることが大切です。ぜひ信頼され、愛される女性を目指しましょう!」
「仕事ができない」烙印を押されてしまう! 職場でのNG行動、〝あるある〟でしょうか。
「ビジネスにおいては、自分がどう思っているのかよりも、それを相手がどう受け取るのかがすべて」
女性や若者に限らず、このことを理解していない人が意外といると思います。
自分というフィルターを通して、物事や人を見ているので、よかれと思って言っていること、やっていることが、実はそうではなかったりする。
にもかかわらず、そのことに気がつかない。
余計なトラブルを避けるため、皆、“大人の対応”をしますからね。
だから、こんなに頑張っているのにという愚痴と、理解してくれない人への批判が出るわ、出るわ。
いえいえ、それは、身から出た錆、自業自得。
「自分の言動や行動が相手にはどのように映るのかを客観視した上で、自分の中にある『ココロ』を『カタチ』に正しく表現できているのかを見極めることが大切」ですよ~。