元リクルートのプロが教える、アルバイトが辞めない職場を作る仕組み≪続きを読む≫
<12月14日(木) 19:00提供:新刊JP>
有効求人倍率はここ数年右肩上がりが続いている。
2017年9月は1.52倍。アルバイト・パートに限ると1.77倍。そしてサービス業界の有効求人倍率は3.32倍と、まぎれもなく「売り手市場」の状況。……
そこで取り上げたいのが、『アルバイトが辞めない職場の作り方』(平賀充記、上林時久著、クロスメディア・マーケティング刊)である。……
では、アルバイトが辞めない職場は何が違うのだろうか?
■なぜスタバのアルバイトは生き生きしているのか? ……
その一つ目は、「怒られない職場」であること。実は若者たちは、働く前にその店に客として行き、安全性を確認していると著者は指摘する。スタバではスタッフが怒られるような場面に遭遇することが皆無であり、支持されるポイントの一つとなる。
二つ目は初期教育。スタッフ教育はOJTで済ませてしまう現場も多いが、スタバではOFF-JTの研修から始まり、80時間におよぶ教育を受ける。OJTは入社すぐの新人にとって大きな負担になることが多く、すぐ辞める理由の一つになる。現場の責任者や経営者は、「若者は座学でしっかり教えてほしがっている」ということを肝に銘じるべきだろう。
他にも、アルバイトを通して自身の成長につながる経験をしたり、職場で一緒に高め合える仲間を探している。こうしたインセンティブは時に時給の高さを超える力を持っているようだ。いくら時給が高くとも従業員満足度(ES)が高くなければ、定着はしないのだ。
■入社直後は一番辞める時期。新人に安心感を持たせるには?
しかし、全てのサービス業の現場がスタバのように振る舞うことはできない。ならば、どこをまず改善すべきだろうか。
本書でキーの一つに挙げられているのが「辞めないコミュニケーション」である。これはアルバイトが入社したばかりのタイミングが非常に重要になる。なぜならば、離職は入社半年以内の「新人」の時代に発生しがちであり、とりわけ1ヶ月以内の初期離職は増加傾向にあるからだ。
とにもかくにもスピーディな信頼関係の構築が求められる。そのためにはまず、入社直後1週間以内、遅くとも4週間以内の「フォロー面談」が必須。困っていること悩んでいることを丁寧にヒアリングし、理解する。この「理解する姿勢」が新人に安心感を与える。面談日は初日の段階で設定しておくといい。そうすれば、その日までに嫌なことがあっても、相談できるという希望を持つことができる。
また、サプライズも有効だ。初出勤日に「入社おめでとう」「今日から仲間だ!」と声がけをし、存在を認めてあげるのだ。「仕事ができるようになったら一人前」だとは思わず、入ったばかりでも重要な戦力として迎え入れることが大事なのだろう。
もちろん、他にもコミュニケーションを活性化できる仕掛けはたくさんある。直属の上司とは別に相談しやすいメンター的な先輩を配置したり、職場専用アプリなどの外部ツールを使うことも検討できるはずだ。……
採用や人材の定着に頭を抱えている人が多い昨今。
『アルバイトが辞めない職場の作り方』は、参考になるでしょう。
息子もアルバイトをしたことがあるディズニーランド。
時給は安いですよ。
でも、モチベーションを維持できるしくみがあります。
やはり、いきいきとした職場には、しかるべき「仕掛け」あり。
できることから始めてみましょう。
下記の画像をクリックしてくださると、
ランキングのポイントが入ります
励みになりますので、よろしくお願い致します