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<提供:リクナビNEXTジャーナル>
…… Windows95の生みの親のひとりであり、「右クリック」「ドラッグ&ドロップ」を現在のような形に設計したというソフトウェアエンジニアの中島聡さんは、著書が ↓ 10万部を超えるベストセラーとなっています。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である/文響社

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…… ——中島さんが考える「仕事が終わらない人の特徴」とは、どのようなものでしょうか。
中島:大きく分けて、この三つに集約されます。まず安請け合いしてしまう。それから仕事を請けてもギリギリまでやらない。そして計画の見積もりをしないということですね。……
「まずやる」「早くやる」ことを習慣づけると、そのプロセスもどんどん早くなっていきます。野球選手もボールが飛んでこようがこまいが、素振りをしますよね。それと同じです。ですから、どれだけ早くやっても、厳密にはそれが無駄になることはありません。自分がやりたい仕事をするための、努力の一環でした。
——…… ただ、仕事は必ずしもやりたいことばかりではありませんし、そもそも「やりたいことが特にない」という場合もあります。そういうときはどうすればいいでしょうか。
中島:……やりたくない仕事をしなければならないなら、徹底的に効率化するしかありません。「やりたいことをやるために」早く終わらせる、ということがモチベーションになると思います。
……
「やりたいことがない」という悩みもよく聞きますね。「自分に正直になる」というか、意外と忙しいときに限って、やりたいことが出てきますよね。学生時代、試験勉強しなきゃいけないときに、別のことをはじめてみたり……そういうときに思い浮かぶのが本当に好きなことなんじゃないかな。それに、広くアンテナを張っている人と話したり、本を読んだり、なるべく多くのインプットを行うことで、見えてくることもあると思います。
ロケットスタートで仕事の8割を終わらせる
——仕事が終わらない人の特徴として「ギリギリまでやらない」ことを挙げていらっしゃいましたが、中島さんはとにかく「早めに取りかかる」のでしょうか。
中島:そうですね。よくある「ラストスパート」というのが、諸悪の根源なんですよ(笑)。僕の場合、「ロケットスタート時間術」と呼んでいるのですが、はじめの2割ほどの期間で8割の仕事量をこなして、残り2割の仕事を8割の期間で仕上げていきます。自分では「100%できた」と思っていても、だいたい粗が見つかって、結局間に合わなくなってしまうんです。
それに、どうせ人間は完璧じゃないから、無理に欠点を隠そうとしなくていい。僕自身、たとえば短時間にガッと集中して80%くらいの資料を作るのは得意だけれど、それを100%にするのはあまり得意ではありません。ですから、「こういうことは苦手なんだ」と普段から周りに言っておくんです。そうすると80%を100%にするのが得意な人がブラッシュアップしてくれる。そうやって、お互いに得意なところを見つけあって仕事をしていくと、チームとしては生産性が上がります。
仕事においてはチームワークも重要ですから、全体として成果を挙げるにはどうしたらいいか。その中で自分は何が得意で、何ができるのか。そして何が重要なのかというところは意識しています。
——最後に追い込みをかけるような形で、自分のやるべきことだけに追われていると、全体を見渡す余裕もなくなりそうです。そのためにも、ロケットスタートが重要なのですね。
中島:そうです。それと、大事な仕事を見極めて、優先順位をつけることも重要です。僕は若いころから、上司にわりと言い返すタイプだったんですよ。「今、これをやってもしょうがないんじゃないですか? それよりこっちをやりましょうよ」って。
——勇気がありますね! 上司から「なんでもいいからやれ」と目をつけられませんか?
中島:ちゃんと話せば通じますよ。上司だって、その人なりの成果を挙げなければなりません。その立場を考えて、その人にとって重要なことをすればいいんです。上司は必ずしも、何が大事で何が大事ではないかを言ってくれるわけではありませんよね。けれども、大事なところを外すとやはり、怒られるんですよ。常に何が大切なのかを判断して、優先順位をつける仕事のやり方を身につけなければ、いつまで経っても仕事は終わりません。
会社では、なんでもがむしゃらにやって成功している人ばかりではないですよね。「なんかこの人、要領よくやっているな」という人も成功している。それは、別に悪い意味でもなんでもなくて、大事なところをしっかり押さえているということなんですよ。……
できない理由を考える前に、まずやる
——「ロケットスタート時間術」を実践するうえで大切なことはなんでしょうか。
中島:まず、「締め切りは絶対に守るもの」と考えることです。……
締め切りが守れない人はだいたい外的要因で追い詰められて、だんだんつらくなるんですよ。それよりもまず自分で自分を追い詰めるほうがつらくないじゃないですか。
——締め切りを守れなかった理由を考えるよりは、まずやる、ということですね……。
中島:いろんな理由を挙げて「それは難しいよ」なんて言われますけど、やるか、やらないか、どちらかしかないんです。厳しい言葉に聞こえるかもしれませんが、僕自身、何が得意で何が苦手なのか、上司や周囲に隠さずさらけ出してきました。それが結果的にいい循環を生んだと思います。当然、結果を出さなければいけませんから、がんばらなくちゃいけないんだけど、そうすることで自分の得意な仕事が回ってくるんですよ。得意なことだからこそ成果も挙がるし、そうすれば会社もよろこんでくれる。
自分の職業や職場、上司に対しても、もうちょっとわがままでもいいんじゃないか、と思うんです。「どうせ、こんなもんだ」とあきらめずに、自分の置かれた環境のなかで興味のあるものを見つけて、面白い企画を立てる。自分のいる会社に面白みが感じられないなら、自分が熱意を持てる企画を考えて、周りを説得していく……。
「熱意」って実は、結構重要だと思うんです。もし今、閉塞感を持っている人がいるなら、そう感じていること自体が不利かもしれない。多少楽観的でもいいから、情熱を持っている人のほうが説得力もあるし、周りを動かす力がある。説得力のある人は、まず自分を説得できているんですよ。だからこそ、夢中になって仕事に取り組むことができる。「仕事が終わらない」と悩む間もなく、仕事を終わらせられるはずですよ。それほど情熱を持てる仕事を探してみるのもいいのではないでしょうか。……
学生時代、試験前に必ずやりたくなるのが、ピアノと部屋の片付けでした。
好きじゃない、好きじゃない。(笑)
当時から、自分でも現実逃避だと自覚していた位ですから。
そして、自称「一夜漬けの女王」の私は、「ラストスパート」が得意でして。
締切効果で効率的に勉強できる、というのが持論でした。
締切から逆算して事をなすので、子どもの頃の宿題でも、大人になってからの仕事でも、締切に遅れることはありません。
「ラストスパート」信奉者でも、「時間通りに終わらせる」ことは可能。
でも、100%以上の出来映えまで〝質〟を高められるかというと、時間的制約を受ける場合があります。
上記の記事を読んでいささか反省し、「ロケットスタート時間術」実践者への〝変身〟を模索中です。
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