現役最年長パイロット、平和な空を自由に飛べる喜び語る
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<提供:NEWSポストセブン>
現役最年長パイロットとしてギネス認定された高橋淳氏(94)。……
今も週1回は飛行機に乗っています。パイロットに年齢制限はなく、年に1度の身体検査で指定医のOKが出れば飛べます。94歳になっても車の免許更新の身体検査では50歳くらいの数値が出て、「おかしい。機械が壊れているかも」と不思議がられますね。……
小学校の頃から純粋に飛行機が好きで、海軍兵学校ではなく予科練(海軍飛行予科練習生)に入隊しました。数年で民間のパイロットになろうとしたけど、すぐに太平洋戦争が始まった。……
僕は“無駄死にはしない。何があろうが生きて帰る”と心に念じて飛び立ち、搭乗員にも絶対に遺書を書かせなかった。最後まで諦めない精神力が命を守ってくれたのだと思います。……
それでも年齢とともに衰えを感じないといえばウソになる。飛行機はチェックリストの項目を全部塗り潰してからエンジンをかける決まりですが、今は一度チェックし終わってから何度も見直しています。
台風やゲリラ豪雨など空には危険がつきまとい、今も怖いですよ。でも、怖さがなければ事故を起こします。空を飛ぶのだから、墜落して当たり前という気持ちを常に持っています。
2014年5月にギネスの登録証をもらいました。僕のように趣味が仕事になる幸せ者は少ないだろうけど、人生は何にでもチャレンジすることが大切です。サラリーマンも定年退職後はぜひ、好きなことをやってほしい。60歳、65歳なんて、僕から見れば小僧ですよ(笑い)。
周りは「飛行機の神様」と呼ぶけど、自分ではまだまだ満足できません。満点の飛行ができた日はなく、飛ぶたびに反省点が見つかります。飛行機だけでなく日常生活でも、あらゆることに反省すべき点があります。……
94歳にして現役パイロットとは、素晴らしいですね。
戦時中の無駄死にしないと心に念じて飛び立ち、搭乗員にも遺書を書かせなかったというエピソードは、感銘を受けました。
怖さがなければ事故を起こす、という認識と覚悟もさすがですね。
よくベテランの俳優さんが緊張するとおっしゃいますが、一流の人ほど〝慣れ〟に流されず、最高のパフォーマンスをあげるために全身全霊かけられるのと同じだと思いました。
しかも、あらゆることに満足することなく、反省する向上心は、あっぱれ。
60歳、65歳が「小僧」なら、私たちはまだまだこれからですね。
僅かながらでも、見習いたいと思います。
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