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少子化に苦しむ先進国から、世界的な「子育て大国」へ。
過去10年間、一人の女性が生涯で産む子どもの平均数(合計特殊出生率)を2.0前後に保ち、みごと少子化対策に成功したのはフランスだ。そのカギとなったのは、政府による手厚い子育て支援策だった。そのひとつが、男の育休ではなく、「男の産休」である。……
パリ郊外で2児を育てるライター、高崎順子さんはこう解説する。
「フランスで男性が育児をするのは当たり前なので、イクメンに当たる言葉は存在しません。ただ、彼らだって最初から育児する父親ではありませんでした。こちらでは『男を父親にする』制度が意識的に設計され、社会に浸透しています。その代表が、子どもの誕生後に2週間取得できる『男の産休』。短期集中合宿よろしく、パパ・トレーニングを行う期間です」
高崎さんの新刊↓から抜粋・引用してみよう。
フランスはどう少子化を克服したか (新潮新書)/髙崎 順子

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赤ちゃんの誕生後、サラリーマンの父親には3日間の出産有給休暇があります。取得率はほぼ100%。…… この3日間が、お父さんトレーニングの本格的な第一歩。沐浴やおむつかえなど、入院中に助産師指導で進められるスケジュールは、父親の来院時間に合わせて組まれていきます。目標は退院時、父親も母親と同じくらい赤ちゃんのお世話をできるようになること。……
出産有給休暇が終わった男性には、今度は11日間連続の「子供の受け入れ及び父親休暇」が待っています。二つの休暇を合わせた2週間が、一般的な「男の産休」です。
父親休暇は2002年の施行からすばやく社会に浸透し、12年には新生児の父親の約7割が取得したといいます。取らない3割は時間に融通のきく自営業者が中心で、対象を公務員に限った場合、取得率はほぼ9割に達しているそうです。
■「赤ちゃんと知り合う時間」
退院後、赤ちゃんを家に迎えてからの数週間は、親にとって文字通り手探りの時間。何もかもが初体験の連続で不安でいっぱい、とにかく赤ちゃんのリズムに合わせて過ごすしかありません。泣いたら授乳し、おむつをかえて、それでもダメならだっこであやして。次第に、その赤ちゃんのリズムや、好きなだっこのポジションなんかが分かってくる――この時期をフランスでは「赤ちゃんと知り合う時間」と言います。
その大切な時間を一緒に過ごすことで、ときに笑いながらぶつかりながら、男女のカップルは父親と母親になっていくのです。……
パパトレーニングして、父親になっていく。
これはいいですね。
現状では2週間はまだ無理としても、是非パパの産休を推し進めたいところ。
核家族で初めての出産、育児だとママも不安だし、パパと一緒に力を合わせられたら、心強いですよね。
父親の来院時間に合わせて組まれているという助産師指導のパパトレ。
官民手を携えての子育て支援策、日本も真似できないものでしょうか。
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