会社は社員のメールやチャットを見てもいいんだって。ECHRが判決≪続きを読む≫
勤務中に家族とチャットしていたことがバレて会社をクビになったルーマニア人男性が、「プライバシー侵害だ!」と会社を訴えたところ、全面敗訴してしまいました。……
会社が仕事用に作らせたYahoo Messengerのアカウントを私用に使っていました。
すると2007年のある日、上司に呼び出されて、「このメッセージアプリは仕事以外のものには使わない契約なのに契約違反だ」と注意されて解雇されちゃったんです。
そのとき証拠として見せられたのが、過去数日間のメッセージの中身を刷り出した45ページ分もの書類で、その中には婚約者とのプライベートなメッセージも混じっていました。
「これはちょっとアレなんじゃないの? 自分の人権はどうなるのよ」と思って、ブカレスト郡裁判所にヨーロッパ人権条約第8条違反の訴えを起こし、ECHRまで上訴したのだけど、回答はおんなじ。
12日の判決では「従業員が勤務中にちゃんと仕事をしているか確かめたいと雇用主が思うのは別に理不尽なことではない」、「会社は仕事用のメッセージだけだと思ったからアクセスした。プライバシーの侵害ではない」という会社側の言い分を全面的に受け入れる結果となりました。……
予め警告もあったようだし。「業務上必要な範囲を超えない監視だった」という判断です。
会社を訴えたばかりに、人に見られたくない彼女との親密なメッセージを法廷に証拠資料として暴露されてしまったわけですが、それについてもOKで、なぜならば「受信者名のところが消されているから」。……
アメリカでも同様のケースが法廷で争われたときには、会社側に味方する判決が出ています。
「会社には、会社のシステム・設備の利用状況を監視する権利がある」ということで、これは日本も共通です。……
image by Flickr - Sean MacEntee
source: Evening Standard, The Huffington Post UK, BBC
そりゃ、そうでしょう。
数日間の勤務中に、45ページ分ものメッセージなんて、仕事を何だと思っているのか。
それで、自分の非を棚にあげて、会社を訴えるとは……。
私は、経営者でもないのに、経営者的感覚なので(笑)、監視は当然だと思います。
そうそう、これとは関係ない話ですが、フリーダイヤルの会社に電話すると、「……録音させていただく場合がございます」とアナウンスされることがあります。
「場合がある程度」、ではないでしょう。
大手の通販とか、アナウンスされなくても、すべての会話の記録がとってありますよ。
これもリスクマネジメントだと思います。
下記の画像をクリックしてくださると、
ランキングのポイントが入ります

るんるん♪応援をよろしくお願いいたします
