
¥価格不明
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↑ 「北村森の一生逸品
1枚1000円のマスクを縫う人」より
…… 今回はたった1枚で約1000円、つまり、廉売品のざっと100倍はする値段のマスクの話です。
富裕層が買うマスク、というわけではありません。
ごく一般の女性用や子ども用を中心に、多い月で1万枚もの出荷を記録しているらしく、立派なヒット商品です。……
なぜ売れているのか。
まず、デザインが可愛い。
リボンをあしらったり、レースで編まれていたり……。
子ども用のものは、うさぎ柄であったりします。
さらに、品番によっては今治タオルの生地を使うなど、肌ざわりがとても優しく、着け心地が確かにいい。……
事の発端は、ひとりのママとの出会いだったといいます。
そのママが言うには、幼稚園の通園バスを使う際、園児にマスク着用が義務づけられた。
ところが子どもたちはマスクを着けたがらない。
面倒だし、不織布のべたべた感を子どもたちは嫌がったらしい。
そこでママ友が集まって相談が始まったそうです。
可愛い柄で触感のいいマスクを手縫いで作ってしまおうー。
出来上がったマスク、子どもたちは率先して着けるようになりました。
そうした話を偶然耳にした社長(もともとは岐阜で寝具会社を営んでいました)は、ママに提案しました。
「そのマスク、もっと世の中に広く広めましょうよ」と。……
そもそものきっかけと同様に、マスクを縫って仕上げるのは、岐阜の〝ママさん職人〟。
これ、いわば内職です。
「昭和の時代に戻りました」と社長は笑います。
ママにとっても嬉しい仕事のはずです。……
3年ほど前に、エストとして商品を世に出し、ネットショップを立ち上げました。
そしていまの大ヒットに……。
内職に携わるママは、現在では30人ほどにのぼるそうです.……
ママさん職人の手仕事、社長に言わせると実に丁寧なのだそう。
「楽する方法に走らずに、ママ目線を貫いているからです」とも。……
ビジネスの種は、どこにでもあるのですね。
ママたちのアイデアも、社長の目のつけどころも、実によかった。
ネット通販という現代的な手法で売る作り手は、昔ながらの内職。
それがとてもうまく機能しているわけです。
マスクにその役割だけを求める人にとっては、1枚1000円のマスクは割高でしょう。
でも、1枚1000円のマスクを喜んで購入する人がいるのは、付加価値があるから。
その素晴らしさです。
win-win-win、三方よしですね~♪
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