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↑「過剰な配慮もマタハラだ」より
妊娠や出産も理由に解雇や降格をする、退職を強要するなどのマタハラは、広く知られるようになった。だが、「もう一つのマタハラ」が存在する。
間違った配慮が 女性をスポイル
仕事と子育てを両立しやすくするという「大義名分」のもと、妊娠・出産した女性に責任ある仕事を任せず、結果的に昇格・昇進もさせない。
本人の意思にかかわらず、子どものいる女性をひとくくりにしてこうしたコースの乗せることを「マミートラック」と呼ぶ。
NPO法人マタハラNETの小酒部さやか代表によれば、「マミートラックは、マタハラの親戚」だ。……
加えて、ダイバーシティ・コンサルタントの渡美由喜さんは、「マタハラ上司」と対極のように見える「スポイル上司」の問題を指摘する。
「夫や子どもがいる女性には業務の負担を軽くしてあげよう」……
といった「間違った配慮」によって、女性をマミートラックに乗せて甘やかし、昇進・昇格ややりがいを阻害してしまう。
悪意がなく、ハラスメントの自覚がない分、マタハラ上司よりたちが悪いとも言える。……
中小企業では一人の戦力を無駄にすると組織が回らなくなるが、育休などの制度が充実していて代替人員もいる大手企業ほどスポイルが置きやすい。……
「マタハラは解雇やいじめに限らない。
マミートラックや〝産ませない空気〟〝子育てしなから働きづらい空気〟もひっくるめて、マタハラだと考えています」{小酒部さん)
対立をなくせば 経営上もプラス
……渥美さんは指摘する。
「いまは過渡期。
マタハラ上司とスポイル上司の間の適切なダイバーシティマネジメントを探求していく必要があります」
「イクボス」として部下の妊娠・出産・子育てに向き合うNPO法人ファサーリンク・ジャパン理事の川島高之さんは……経営者の心構えについてこう述べた。
「上司と部下、経営者と社員の対立構造は、お互いを疲れさせる。
マタハラのない企業風土をつくることは、業績や株価など経営上もプラスになる」……
なるほど、マミートラックは、体力のある大手企業の方が起こりやすいですね。
そして、「悪意がなく、ハラスメントの自覚がない分、マタハラ上司よりたちが悪い」というのも、むべなるかな。
目指すは、マタハラでもスポイルでもないその中庸の道ですが、相手の価値観や希望によっても変わるので、人を正しく見る目も大切でしょう。
まだまだ試行錯誤の段階が続くと思いますが、真に女性を活かすことができる企業は、右肩上がりになるはず

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