PRESIDENT (プレジデント) 2015年 3/30 号/プレジデント社

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「闘う男、富士フィルム・古森重隆会長の流儀
明日を読む、変化を察知する」より
1 数字から変化のスピードを読み取れ
会社のを取り巻く環境の変化を正しく把握するためには、顕在情報だけでなく、断片情報や沈黙情報を総合して見ることが大切だ。……
先読みで意外と難しいのが、変化のスピードだ。……
一般ユーザーが使うカメラは瞬く間にデジタルカメラに変わっていったのだ。
変化のスピードは業者向け、専門家向けのカテゴリーより消費者向けのほうがはるかに速いと考えておいたほうがよさそうだ。
2 六、七割の勝算で勝負に出る
…… 経営に絶対はない。
挑戦してみないとわからないが、まずは情報を集めてみて成功の確率をはじいてみることが肝要だ。
そして成否が五分五分なら、もう少し時間をかけて情報を収集して、勝つ勝算が高くなるまで待つ。
六割、七割で勝てる見込みが立てば新事業に手をつけ、残りの三割、四割は努力で補うという気持ちで当たるのだ。
3 人が注目しない数字を見る
今の姿だけ見ていても、将来性がわからないのは企業も人も同じ。
まだ数字に表れてこない「ポテンシャル」というものをつかまえる必要がある。
ポテンシャルを測るには、他の人が注目しない数字に着目してみる。
富士フィルムは08年に富山化学工業を株式公開買い付けによって連結子会社にするが、それがまさにポテンシャル買いだった。……
……当時の富山化学工業は大赤字の会計だった。
古森会長の決断を支えたのは二つの理由だ。
一つ目が、いい薬を開発していたことだ。
インフルエンザや最近話題になっているエボラ出血熱などウイルス性の病気の治療薬として期待される「アビガン」があった。
もう一つの理由が「創薬力」だ。……
一般的に開発した薬が市場に出る確率は10%。
富山化学工業は40%あり、ヒット率が高かった。……
このように財務諸表に出ないポテンシャルな数字でとらえるセンスが重要だ。
4 帳簿上の数字だけで動かない
この先その事業の伸びが見込めないと思っていても、あえて残すとく判断がいい結果をもたらすことがある。……
写真フィルムからの全面撤退も考えられたはずだが、古森会長は「写真文化を守る」という判断を行った。
その一つの形がチェキという製品だった。……
同社の「イヤーアルバム」も写真文化を守るサービスだ。……
「企業というのは儲けるだけでなく、利益を犠牲にしてもやらなければならないこたがあると思っています」
5 上に立つ人材は数字だけでは読めない
人の能力はある程度のポジションまでは数字で読めるが、それ以上はわからないと古森会長はいう。
それは求められるものが違ってくるからだろう。……
部長から先は、歴史とか文学などの教養、要するにリベラルアーツを身につけ、大局観を持っていないと伸びない。
歴史観や大局観、それにくわえて志と体力がないと、部長になった途端、「この役職で十分」とそのポジションに安住してしまう。……
人間を業績などの数字で測れるのは初任部長まで。
それ以上は数字でみえない世界ということだろう。
さすが目のつけどころが違いますね。
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