「超高齢者の老年的超越」より
誰もが避けることができない老い。
身体の機能が衰え、社会とのつながりも薄れていく中、85歳以上の超高齢者たちは、老いをありのままに受け入れ、心の内面を充実させることで、幸福感を高めていることが、100歳以上の百個寿者を対象とした調査などからわかってきた。
「老年的超越」と呼ばれ、注目を集めている。
「自然のまま生きる。自然が一番。
思い出したり、忘れたりの繰り返しで、今は忘れることが多くなりました。
年はとりたくないが、それも自然のなすこと」
昨年6月、確かな記録が残る男性としては、史上最高齢の116歳で亡くなった……木村次郎右衛門さんは生前、長寿の秘訣として「自然体」を強調していた。
「ありがとう。みなさんのお陰で呼吸を続けています」。
ユーモアと周囲への感謝の言葉を忘れなかった。……
8000人以上の百寿者を調査した慶応大の広瀬信義さんは「感謝の気持ちを忘れず、いつも前向きで、老いを自然体で受け止めている人が多い。……」と話す。
高齢者が合理的、自己中心的な思考から解放され、自然とのつながりを感じ、老いを受け入れるように価値観が変わることを、スウェーデンの社会学者のトルンスタムさんは「老年的超越」と名付け、高齢者の幸福感につながると指摘した。
東京都健康長寿医療センター研究所の増井幸恵さんは、日本人の老年的超越について調べ、
①生と死を近く感じる
②先祖のつながりを感じる
③自然体で生きる
④周囲への感謝の気持ちを持つ
⑤内面への意識が高まる
ーなどの特徴を明らかにした。
「人のありがたさを実感する」
「一人でいるのも悪くない」
「自分の人生は意義があった」
「細かいことは気にならなくなった」
など27の質問で、70~90歳代の2200人の老年的超越の度合いを調べたところ、70、80、90歳台と年齢を重ねた人ほど高くなることがわかった。
本人の健康状態はあまり関係なく、女性の方が老年的超越の度合いが高かった。
「一人でいることの良い面に注目できる」
「見えをはらない」
「無理をしない」
という傾向のある人ほど、身体の機能が低下しても、幸福感を高く保てる傾向があった。
増井さんは「元々の性格もあるが、『老年的超越』は高齢になると誰もが経験する心の変化で、老いを受け止める準備なのではないか」と推測する。……
あら、私、元々の性格からしてバッチリ「老年的超越」の域に達しそうよ。
幸福感を高く保てる自信あるわ~♪
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