
10/2 日経新聞夕刊
「看護師同士 ペアで安心
超過勤務を軽減 医療ミス防止
診療充実、離職も抑制」より
看護師が2人1組で患者のケアをする「パートナーシップ・ナーシング・システム」(PNS)が注目を集めている。
1人で複数の患者を担当する従来型の体制と比べ、一人ひとりの負担が軽くなったり、超過勤務の時間が減ったりするという。
離職率の抑制や医療ミスの防止につながるといった効果も期待される。……
PNSは看護師が2人1組で複数の患者を担当する方式。
福井大学病院は2009年に消化器外科で導入し、その後全病棟に広がった。
看護師間の連絡ミスによるトラブルをきっかけに、上山香代子師長が考案した。
消化器外科の看護師は約40人。
以前は1人が6人ほどの患者を受け持っていたが、PNSでは2人で10人程度をみる。
特定の患者を持たずに薬の準備などの業務にあたる役割を無くし、ほぼ全員が受け持つ体制にしたことで増員などの必要はなかった。
業務の効率が上がり、超過勤務の削減にもつながったという。
作業中に別の患者からナースコールで呼ばれても、作業が中断しない。
以前は午前中に測った患者の体温や血圧の記録が夜になることもあったが、導入後はその場で入力が可能になった。
ペアの相手は力量や経験年数を考慮して組まれ、教育の一環にもなっている。
3年目の井上さんは「わからないことをその場で聞け、現場で技術を学べる」と話す。
10年には約6%だった看護師の離職率が、12年には4.3%に下がった。
橘幸子看護部長は「長時間勤務による慢性的な疲労が減り、超過勤務や離職率などが大幅に改善した。医療の質向上にもつながっている」と話す。……
神戸市看護大の林千冬教授(看護管理学)は、PNSについて「看護師の働き方の改善に苦労する現場で生まれた工夫の1つ」と評価する。
ただ「大学病院や総合病院ほど看護師の人数や質が充実していない中小の病院では導入が困難なことも考えられる」と課題も指摘した。
この二人一組方式は、看護師以外の職も、導入するといいのではないかと思います。
一つの仕事を二人でやることによって、「見える化」が進み、スキルも共有できるでしょう。
ただし、誰と組むかが問題で、かえってうまくいかなくなるケースもありそうですね。
いい連携がとれれば、業務効率が上がり、職場の雰囲気もよくなり、鬼に金棒のはずですが。
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