
『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』で、30数回連続で日本一に輝く、石川県の加賀屋。
質の高いおもてなしに定評がある老舗旅館ですが、150人の客室係のうち、約30人がシングルマザーです。*
そのシングルマザーのための保育園を兼ねる母子寮は、旅館から徒歩5分のところにあります。
1986年に約4億円かけて建設された、その名もカンガルーハウス。
8階建てで、1階が午前6時半から午後11時すぎまで子供を預かる保育園で、その上が母子寮。
保育園は会社の一部という位置づけなので、内線電話がつながり、子どもが熱を出したりすれば、母親にすぐ連絡がいくようになっています。
なぜ、客室係のために、これほど手厚い福利厚生を提供しているのでしょうか。
社長の小田與之彦氏によれば、客室係はサービスの生命線であり、お客様に寄り添った接客が次の来訪につながるきっかけをつかめる、とのこと。
サービスの質を向上させ、加賀屋ブランドを高める。
それは競争力に直結するため、安心して長く働ける仕組みを何より大切にされているそうです。
シングルマザーだけを優遇している訳ではありませんが、子育て世代の女性は体力と社会経験の両方があり、お客様に高いレベルのサービスを提供できる強みがあるのだとか。
スゴ腕主婦に、いかに気持ちよく働いてもらうか。
ここに知恵を絞り、創意工夫をこらすことで、女性の力をよりよく引き出せれば、収益に結びつけられそうですね。
*2014/9/15 日経新聞 電子版 「Wの未来 俺に任せろ」より
励みになりますので、1日1クリックの応援を
どうぞよろしくお願いいたします。
↓



社会保険労務士福島里加事務所 http://runrunsr.jp/
〒150-0002 渋谷区宇田川町6-20 パラシオン渋谷303
