
サンデー毎日 2014年 8/10号 [雑誌]/毎日新聞社

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↑ 「渦中の『中国食品会社』
鶏肉汚染は系列工場でも 厚労省が今年〝摘発〟!」より
…… 本誌は厚生労働省がまとめた「輸入時における輸入食品違反事例」(7月25日までの1年分)を分析した。
内訳は、955件の違反が見つかり、なんと25%に当たる242件が中国からの輸入品。
国別では最多だ。
この数字は、水際で〝食汚染〟を阻止したものだが、あくまでも氷山の一角だ。
本誌が分析を進めると、驚くべき事実がわかった。
上海福喜(注:品質保持期限切れの鶏肉を加工製造していた会社)の違反はなかったが、厚労省は今年1月7日、同社と同じ親会社の系列工場「福喜食品」の加工肉に違反があったと公表していたのだ。……
厚労省の「輸入食品違反事例」を見てみよう。
全体の傾向として加工肉の占める比率は低い。
魚介類(22%)、野菜類(16%)、種実類(15%)が突出している。
違反件数が多い〝ワースト3〟を挙げると、ピーナツ、アサリ、枝豆、カレイなどが続く。
食品以外ではウーロン茶、スプーン・フォーク・コップなどポリプロピレン製食器が多い。……
消費者にできることなないのか。
フーロジャーナリストのはんつ遠藤氏は、こうアドバイスする。
「加工業者や外食店がなぜ中国産を使うのかと言えば、コストを安く上げるため。
安さに飛びついてばかりいると、不衛生な食材を口にするリスクは高まります。
健康を考えれば、出所の明らかな国産食品を選ぶ必要があると思います」……
そうした中、長崎ちゃんぽんやとんかつ店を運営するリンガーハットは、中国産の使用をやめている。
「…… 材料費は年8億5000万円上昇し、ちゃんぽんを450円から40~100円値上げしましたが、国産野菜の新メニューはとくに女性に好評です」
結果、国産品に切り替え始めた後の11年2月期から4期連続増収で、本業のもうけを示す営業利益も3年間で13%増益という。……
安いには、訳がある。
当然です。
危ない食品ワースト3のピーナツ、アサリ、枝豆は、安い居酒屋さんによくあるメニュー。
どこまでも安さにこだわる。
そういう消費者もいるでしょう。
でも、リンガーハットの実例でも顕著にわかるように、値上げされてもいいから、安全を求める消費者も多いのです。
厳しい基準を設け、現地調査もして、“裏切られた”にもかからわず、今後も中国産食材を調達するというコンビニ。
一部の消費者は離れるかも。
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