
7/14 日経新聞夕刊
「働きやすさはやる気の源」より
24時間365日の休みない対応が求められる情報システム産業は厳しい職場環境で知られる。
そんな常識を翻し、SCSK会長兼最高経営責任者(CEO)の中井戸信英さんは働きやすい職場の実現に取り組む。……
2009年に住友商事から住商情報システムに移り、職場環境の悪さに驚きました。
社員向けの食堂や診療所はなく、トイレの数も足りずに行列ができるほど。
昼休みには社員が自席で机に突っ伏して寝ていました。
情報システムは社会を動かす基盤です。
そんな重要な仕事を担う社員が劣悪な環境に置かれているとは思いませんでした。
社員が働きやすい環境をつくれば社員の生産性は高まり、最終的には企業の利益につながる。
本社移転をすぐに指示しました。……
……大切なのは社員です。
新本社は社員食堂と社内診療所、リラクゼーションルームを設けました。
システムエンジニア(SE)の机も幅を90センチから135センチに広げて快適な設備が整いました。
ハード環境の次はソフトです。
禁煙・ウオーキングの推奨など健康管理活動を進める一方で長時間労働の是正に乗り出しました。……
部署ごとに目標を設定し、残業が特に多い部署には半減を命じました。
無駄な仕事や会議を見直し、管理職には終業時間になったら率先して帰るように促しました。
上司が残っていると部下が帰りにくいからです。
号令を発するだけでは限界があります。
そこで翌年、残業削減で浮いた人件費を報奨金として社員に還元する仕組みも考えました。
部署ごとの残業削減目標の達成度に応じて、ボーナス支給時に上乗せ支給しました。
対策は奏功。
08年度に月35時間だった平均残業時間が13年度は月22時間に減りました。
一方、社員1人当たり営業利益はプロジェクト開始以降、約1.5倍に伸びました。
労働生産性向上を果たしたのです。
正直にいうと、これほど短期で効果が出るとは思っていませんでした。
働き方改革が成功するまで一時的な減収減益を覚悟していました。
社員が働きやすい会社は利益も上がる。
自分の信念が間違っていないことが証明されました
そうなんですね。
社員が働きやすい会社は、労働生産性が上がり、利益もアップ!
なるほど、残業削減目標達成度とボーナスをリンクさせると、社員もその気になりますよね。
トップの言動如何で、会社は変わりますよ。
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