
5/25 日経新聞「日曜に考える
オウムと終末症候群
“遠見卓見” 江川紹子」より
なぜオウムと教祖に魅力を感じたのか、信者たちに聞いたことがある。
返ってきたのは「何を聞いてもすぐに答えを出してくれる」という言葉だった。
漠然とした不安を抱えていて若者たちは、大人たちが答えてくれない「正解」を用意してくれたオウムに力強さを感じていた。
世の中は正解がないことが多いのに、学校で教わることには「必ず答えがある」。
メディアには「わかりやすく歯切れの良い」情報があふれ、白か黒かの二元論で考え、想像力の貧困な人々が増えているようだ。……
オウムは時代のカナリア(前触れ)だった。
いま、オウム的思考はネットなどを通じて一般社会に広がっている。
はるか昔の学生時代のこと。
JRの駅でアンケートと称するものをやっていて、のこのこついていくと、そこは統一協会。
統一協会というのは、韓国を発祥の地とし、キリスト教の一派を標榜していますが、教義はキリスト教と似て非なるものであり、キリスト教ではありません。
実は、統一協会を批判するためには、統一協会の実態を知らなければならないと思っていた私は、あら探しのために足を踏み入れてみたわけです。
“信者”は、この記事の本文に記載されていたオウムの“信者”と全く同じでした。
「自分の頭で考え、自分の頭で反論することはない」
「真面目な若者たち」
「善人なんだが、非常に狭い世界しか見えていなかった」
そして、質問には答えをすぐに提示してくれるところも一緒。
一見、社会科学も取り入れた風に装っているので、知的好奇心がそそられます。
実際のところ、引用の仕方がデタラメだったり、こじつけだったりするのですが、知識がないと見破れないようにうまくできています。
根がいい人で、自分の頭で考えない人は、一番厄介。
そう痛感しました。
息子の中学(私立)では、宿題に解答が導けない問題が混ざっていたことがあります。
これは、とても大事だと思います。
この問題は、答えを出せるかどうかを判断させる。
公立の小学校時代からやらせたいです。
私たちが遭遇する出来事には、選択肢がたくさんあり、正解がどれかわわらないことも多々あります。
便利になった世の中では、ぱっと正解を求めてしまいます。
気をつけたいですね。
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