試験勉強の技術/ダイヤモンド社

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26 暗記は早めに始めよう
「朝勉強すると、勉強がはかどる」という意見がある一方で、夜寝る前に勉強すると暗記ができるという話があります。
どちらの意見が正しいのかはさておくとして、ひとつ重要なことは、大人は勉強する時間は自由に取れないということです。
朝なら必ず勉強する時間が取れるという人は朝勉強をすべきだし、仕事から帰ってきてから、はじめてまとまって勉強する時間が取れるという人は夜勉強すべきです。
自由時間がいつとれるかについてはっきりしない場合は、時間が空いたときにいつでも勉強をすべきです。
一番能力が高まる時間帯にみっちり勉強するという贅沢は大人には許されません。……
暗記をするための方法・工夫はたくさんあるようにみえます。
しかし、本当のところをいえば、誰もが実行できて、すぐにものが覚えられるような絶対的かつ革新的な方法はありません。
知識を暗記するためには、手間がかかることは初めからわかっているのです。……
なるべく早く暗記をする作業に取りかかるべきです。
一方、暗記しようとして狙って暗記することも難しいといえます。
だから、暗記できないからといって悲観的になる必要はありません。
1回で暗記できないのは誰でも同じです。
自分だけが特別ではないのです。
試験合格のためには、全てを暗記する必要がないということを思い出せば、暗記がなかなかできないからといって、焦ることはないという気になれるはずです。
27 何度やっても忘れるのは当たり前
記憶がなかなかできない原因は人間の記憶のメカニズムにあります。
人間の脳には、一時的な記憶をする部分と、長期の記憶をする部分があります。
そして、ある情報は、最初は一時的な記憶をする部分に蓄えられます。
ただ、ここに蓄えられた情報は、放置しておくと消えてしまいます。
何度も同じ情報が一時記憶をする領域に記憶されて、初めて長期記憶をする領域に情報が蓄えられるのです。
このようにもともと人がものを暗記するには、何度も知識を脳に蓄え、かつそれなりの期間が経過することが必要なのです。
だから、何度勉強しても覚えられない、すぐに忘れてしまうのは当たり前のことなのです。
なかなか暗記ができないというのは悩むに値しません。
悩んでも絶対に改善できないことだからです。
それよりも、こういう特性をとらえて、暗記を確実にするための手だてをとらなければなりません。
①まず、暗記することを後回しにしてはいけません。……
暗記をするにはどうしても時間と同じ知識を繰り返し頭に入れることが必要だからです。……
試験直前は暗記すべき知識の総まとめをするだけなのです。……
②暗記をする技術として、1日に1単語ずつ覚えるというのではなく、1ヶ月間毎日30の単語を繰り返し眺めた方が効率が良いといえます。
もちろん30日の中でも、これはもう完全だと思ったものは飛ばし、後半15日は覚えにくいものに集中するという柔軟な対応をすることは好ましいことです。
中学校の理科の時間に元素記号を習った時、2回目の授業の最後に小テストがありました。
隣同士で答え合わせをしたのですが、お隣さんと私は真逆の結果。
私はその日の授業で習ったものはできたけれど、前の授業で習ったものは全然覚えていなくて、悲惨。
お隣さんは、私と違ってちゃんと復習していたらしく、前の授業で習ったものはできていました。
その時私は、その場限りの暗記はできても、努力しないから、結局、暗記はダメだわ~と思いました。
やっぱり、暗記は地道に、ですね。
悩む時間があったら、忘れても忘れても、果敢にトライしてください。
専業受験生は一握りでしょうから、時間の捻出に苦労される方が多いと思います。
できる時にやるというスタンスで、自分なりのベストを尽くしてください。
同書より
大人の試験勉強
苦労していることに快感を覚えるな
学生時代の勉強は間違いだらけ
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