7月中旬以降、少なくとも7件が発覚。
関係した店員の解雇だけでなく、店が監督責任を問われてフランチャイズ契約を解除されたり、閉店に追い込まれたりするなど、安易な行為の代償は深刻だ。
7/15/ローソン/高知市の店でアイスクリーム用冷蔵庫に入った画像を投稿。フランチャイズ契約を解除。
7/20/ファミリーマート/神奈川県小田原市の店でサッカー日本代表選手が来店したとして、撮影した防犯カメラの映像を投稿。
8/2/バーガーキング・ジャパン/東京都八王子市の店で大量のハンバーガー用パンの上で寝そべる画像を投稿。
8/3/プレナス(もっともっと)/愛知県豊川市の店で冷蔵庫に寝そべる画像を投稿。
8/5/物語コーポーレーション(丸源ラーメン)/大阪府門真市の店で冷凍庫の食材をくわえた画像を投稿。
8/6/ブロンコビリー/東京都足立区の店で冷凍庫に入った画像を投稿。
8/7/ミニストップ/レジ台でふさげる様子を投稿(店舗名は非公表)。
■「大事になるとは」
今月4日、大阪府門真市の「丸源ラーメン門真店」で、女性店員2人が調理場の冷凍庫の食材をくわえるなどした写真を、ツイッターに投稿した。
店は外部の指摘で事態を把握。
翌5日から3日間、営業を休止し、食材の廃棄や庫内の消毒を行った。
チェーン展開する「物語コーポレーション」(愛知県豊橋市)によると、問題の2人は高校生で既に解雇。
「面白いことをやろうと思った。こんな大事になるとは……」と話したという。
レストラン「ブロンコビリー足立梅島店」(東京都足立区)で18歳の男性店員2人が冷凍庫に入る写真をツイッターに投稿したのは、丸源ラーメンの投稿翌日の5日。
2人は解雇され「ふざけてやってしまった」とうなだれたという。
■ネットで拡散
多発の理由として武田徹・恵泉女学園大学教授(メディア論)は「最初に話題になった画像と似たような投稿をネット利用者が探し出し、ネット上で拡散させたためでは」と推測する。
最初に問題になったのは、アイスクリーム用冷凍庫で寝そべる店員の画像が投稿された「ローソン」(東京)のケース。
これ以降、次々に明るみに出たが、中には投稿から1か月以上たってから発覚するなど、過去の画像から探し出されたらしきものもあった。
もう一つの要因が若者へのスマートフォンの普及。
総務省が13~19歳の3000人以上を対象に行った今年の調査では、2011年末で18・2%だったスマホからのネット利用率は、わずか1年で52・9%に急増。……
武田教授は「SNSを仲間内でやりとりするツールだと考え、世界中から見られているという感覚が薄かったのでは」と話す。
■従業員教育を
画像に顔が写ったケースは投稿者の特定も容易だ。
弁当チェーン「ほっともっと」の場合、全国約2700店舗の中から約2時間半で店を特定し、閉店した。
企業側のダメージは、苦情の殺到やネット上での「炎上」などもあり、深刻だ。
ローソンは、現場となった高知市の店舗のフランチャイズ契約を解除。
ブロンコビリー(名古屋市)は足立梅島店を「店のイメージが損なわれ、再開は道義的に許されない」として閉店。投稿した2人に損害賠償を求めることも検討している。
企業の危機管理に詳しい藤江俊彦・千葉大教授(ソーシャル経営論)は、「社内情報を従業員がネットに投稿することは、企業側は予測しなければならない事態。
雇用期間が短く教育も不十分になりがちな非正規雇用に頼らざるを得ない業界では、より一層、従業員教育に力を入れるべきだ」と指摘している。
(2013年8月16日付読売新聞夕刊「バイト悪ふざけで閉店 解雇・損害賠償請求も」より)
一昔前なら、バイトの若者が悪ふざけをしたとしても、店が休業や閉店にまで追い込まれることはありませんでした。
SNS全盛の今の時代だからこそ、起こり得たこと。
当の本人達は、「そんなつもりじゃなかった」のでしょう。
常識的に考えれば、やっていいことと悪いことがわかりそうなものですが、それも教えなければならない時代。
従業員教育の必要性がますます高まるでしょう。
働くということへの意識をきちんと育むことが大切です。
眠くならない研修ならお任せください。
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