「危ない会社」の見分け方(篠塚悟帝国テータバンク情報取材課課長)より
倒産する会社は、必ずその予兆や危険信号を出しているものである。……
まずは「ヒト」だが、中小企業は「社長=会社」。
面談などを通じ、社長が信用できそうな人なのかを見極めることは重要だ。……
また、会社に足を運ぶ労力を惜しんではならない。
現場は情報の宝庫。
経営悪化の兆候は事務所の雰囲気、活気、従業員の対応などの悪化に表れるので、それらをよく観察することが大切だ。……
次に「モノ」だが、例えば品質へのこだわりが強いあまり、デフレ、消費不振下の価格競争についていけなくなるなど、製品やサービスがいつの間にか時代に取り残されていないかチェックする必要がある。……
小売業などは現場に変化が表れやすいため、実際に店舗へ行き、商品の陳列状況などを確認することだ。……
最後に「カネ」である。
倒産した企業を見ると、倒産前に取引先へ支払い条件の変更や延期要請をしているケースが多い。……
また、金融機関との良好な関係が、いざというときの命綱になることは昔も今も変わらない。……
あなたの取引先は大丈夫? 「危ない会社」を見分けるポイント一覧
ヒト
・社長に経営者としてのバランス感覚が不十分
数字に弱い、派手好き、公私混同が目に余る社長には要注意
・役員、幹部が突然、退任した
特に、経営の重要な事実を知る経理責任者の退任は危険信号
・会社の様子に気になる変化や違和感がある
従業員の対応悪化、極端な秘密主義、不審人物の出入りは要注意
・経理担当が不在がち
話し合いを避けているか、資金繰りに奔走している可能性あり
・リストラを行っている
リストラをしても赤字に歯止めがかからないようなら要注意
モノ
・取引先に極端な偏りがある
変化の激しい環境下ではリスク分散されていないと不安
・商品、サービスが市況の変化に対応していない
売り上げ減少、ダンピングや赤字受注による利益減少につながりかねない
・仕入れ先、得意先に変化がある
信用力の低下や支払いぶりの悪化、納期遅れやクレームなどの恐れあり
・棚卸し資産回転期間(棚卸し資産÷月商)が長期化
不良在庫を抱えていたり、在庫を膨らませて粉飾決算をしている可能性あり
・売上債権回転期間(売上債権÷月商)が長期化
不良債権を抱えていたり、架空売り上げにより粉飾研鑽をしている可能性あり
・取引先間(業界内)で悪い噂がある
火のないところに煙は立たない。ネットの書き込みにも注意
カネ
・支払い延期の要請、返済条件の緩和を行っている
資金繰り悪化の可能性あり。事態が恒常的に続きそうなら問題
・大口の焦げ付き(月商の2分の1以上)が発生
手元資金で回せるのか、金融機関から調達できるのか要確認
・メインバンクがない、メインバンクの変更があった
いざというときの支えがない。決済口座の変更は金融機関との関係悪化の可能性あり
・売り上げ規模に比べ取引金融機関が多い
既存の取引金融機関から融資してもらえないマズイ理由があることも
・赤字が続き、借入金が月商の5倍以上ある
金融機関の融資姿勢が厳しくなる
・売り上げ増に疑問がある
架空取引などの恐れあり
・営業キャッシュフローのマイナスが続いている
経常利益が黒字なのに営業CFのマイナスが続いているときは粉飾決算の疑いあり
・債権譲渡登記、動産譲渡登記が設定されている
気にkなる取引先は定期的にチェック
・手形割止めなど手形情報が出ている
背景に融通手形の噂などがあれば、要警戒。高利を利用していれば資金繰りは逼迫
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関係先の倒産による経営リスクは、できる限り回避したいもの。
何かの参考になればと思い、転載させていただきました。
るんるん♪語録/1月28日
よいことも悪いことも一朝一夕には起こらない。原因があってこそ、結果がある。
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