…… アエラがインターネットを通じて課長級以上の会社員1063人にアンケートを行ったところ、「部下や後輩から嫌がらせ、ハラスメントを受けたことはありますか」という質問に、195人が「ある」と答えた。実に全体の2割近くに上る。
その嫌がらせにより心身に異常をきたしたという人は195人のうち42.1%、問題は最終的に解決しなかったという人は44.1%。上司から部下へのパワハラに比べれば数は少ないが、「逆パワハラ」問題は確実に存在しているのだ。
顕在化しないのは、数が少ないからだけではない。管理職という立場になると、嫌がらせを受けていてもそれを訴えにくいという現実があるのではないか。……
嫌がらせはどのような形で行われるのか。アエラのアンケートによれば、最も多いのは「指示に対して反抗的な態度をとる」、次いで「悪い評判を社内外に流される」「指示や指導に従わない」。直接(メールを含む)批判されたという人、上司や会社に言われのない告げ口をされたという人もいた。……
「がツン」とできない理由は大きく三つある。一つは、上司と部下の力関係に以前ほどの明確な差がなくなっていることだ。
パワハラという言葉を初めて使ったコンサルティング会社クオレ・シー・キューブの岡田康子代表は、こう分析する。「職場環境の流動化や情報化が進み、上司と部下のスキルや持っている情報量の差が縮まった。上司というだけで優位に立つことが難しくなった」……
もう一つは、部下が上司を追い落とすのに悪用できるツールが登場したことだ。2000年ごろから部下が上司を評価する「360度評価」が普及した。……
「パワハラ」の概念も浸透し、部下が「パワハラ」を言い募ることで上司を引きずり落とすことも可能になった。……
上司が部下にものを言いにくくなった理由の三つ目の理由は、雇用形態の多様化だ。
正社員と非正社員の間には意識のずれが生じやすい。そのずれがひどい場合も、逆パワハラに発展する。……
派遣や契約社員が多い金融会社に勤める女性は、「逆パワハラという言葉はうちの会社では普通に使われています」と語る。独身の上司には既婚子持ちの派遣社員や契約社員が、「未婚で子どももいないクセに」「未熟な人間のクセに」と聞こえよがしに言う。……「会社は派遣元の会社ともめたくないから、問題があっても強く出られない。職場の雰囲気はどんどん悪くなっていますね」
正社員ばかりなら安心かといえば、そうでもない。成果主義の広がりや人員削減の結果、上司と部下の関係性は悪化する一方。
成果を出そうと焦るあまり上司は部下の見切りが早くなり、部下も体系だった育成プログラムを受けることなく仕事を任されるケースが増える。部下は被害者意識を募らせ、逆パワハラに及ぶ。
そもそも、昨今の管理職のマネジメントは、かつての管理職とは相当に異なっている。元「リクナビ」編集長で、人材支援会社FeelWorks代表の前川孝雄氏によると、部長級、課長級、係職級対象の「管理職になって一番戸惑ったことは何か」というアンケートで、50代が中心の部長級に多かったのは「部下の人事評価をどうするか」。これが40代中心の課長級だと「自分自身のストレスマネジメント」になり、30代中心の係職級になると「部下の感情をどうケアするか」と変わっていった。
「上司が部下に気を使う時代になったということです」
詳しくはこちら↓
AERAアエラ 2012年5月14日号 表紙 貫地谷しおり/著者不明

¥380
Amazon.co.jp
逆パワハラの怖さは、言ったもん、やったもん勝ちになる傾向が強いことだと思います。
客観的なデータや物的証拠が乏しく、判断が難しいから、大きいものの声が勝ってしまう。
社内で無用なエネルギーが使われるのはもったいないので、早めに何とかしたいですよね。
るんるん♪語録/5月16日
論理的な正しさだけでは、人は動かない。
人を動かすのは、感情。
こんな時代だからなおさら大切な心と心。
清き1票を


携帯の方は、こちらにほんブログ村 社会保険労務士のクリックをお願いいたします。
合格の桜咲くように 縁起のいい富士山


クリック① ↑ ↑ クリック② ↑ ↑
労務トラブルを未然に防ぐ「転ばぬ先の杖」
社会保険労務士福島里加事務所
150-0002 東京都渋谷区宇田川町6-20 パラシオン渋谷303
お問い合わせはこちら
どうもありがとうございます。
感謝のうちに