悲しいときは大声で泣こう 涙は精神のカタルシス
「悲しいときは遠慮せず泣こう」-。
大切な家族を引き裂いた東日本大震災のような惨事に遭遇したとき、つらい感情をどう表現するかは難しい。
「人前で泣くことは恥ずかしい」などと遠慮される向きもあるが、「涙は精神のカタルシス(浄化作用)につながる」と専門家は指摘する。
死別などの不幸に直面し、悲しみのどん底にいるときの対処法として、「涙の効用」を心得ておきたい。
◆泣くための部屋
…… 「大事な人を失った悲しみがすぐに癒えることはない。
『ここでは好きなだけ泣いていいですよ』と安心させ、苦しみや悲しみの感情を自由にはき出してもらう。立ち直るのはその先です」 ……
葛藤する内面を整理するうえで、泣くことの意味は大きい。
涙が心身に及ぼす作用について、関西学院大の坂口幸弘准教授(悲嘆学)は、
(1)鬱積した感情を解放することによる「カタルシス効果」
(2)ストレスに関連するホルモンを涙から排出することで得られる「生理的な効果」
(3)涙を流すことでサポートが必要なことを他人に伝えることができる「社会的な効果」-の3つを挙げる。
…… 「悲しむことに専念すること」の効用を訴えるのは、日本対がん協会(東京都千代田区)の垣添忠生会長だ。
悲しい思いをメモにしたり、故人の写真を前に語りかけたりすることで心の負担が軽くなるという。
「死別の初期に自分なりの無理のないやり方で、きちんと悲しみと向き合うことが大切」と著書『悲しみの中にいる、あなたへの処方箋』(新潮社、1365円)で訴える。
◆感情を発散
…… 坂口准教授は「涙を流すことを含め、感情を発散することは心を癒やすうえで大切な行為だ。
ただし、防衛機制として感情を抑え込んでいる場合、無理に感情を表現させるようなかかわりは避けるべきだ。
つらい記憶を呼び起こさせ、その記憶から逃れられなくなる危険性がある」と指摘し、相手のペースやニーズに合わせることの重要性を強調した。
(涙の成分の9割以上は水分である。
タンパク質やナトリウムなどの電解質がわずかに含まれる。
同じ涙でも「感情による涙」には副腎皮質ホルモンが含まれる。
泣いた後にすっきりとした気分になるのは、ストレス物質を排出し、沈静作用が働くためという)
なるほど、泣くとすっきりするのは、根拠があるわけですね。
自分の「泣ける場所」を確保し、感情を抑え込まないこと。
これが難しいという方も少なくないと思いますが、「涙の効用」をうまく活用したいものです。
無理はしない。
我慢しすぎない。
今の時代、セルフコンロールは、とても大事ですよね。
悲しみの中にいる、あなたへの処方箋/垣添 忠生

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るんるん♪語録/5月19日
嬉しい時には、喜ぶ。
悲しい時には、泣く。
当たり前のことを当たり前にできる自分の居場所をつくろう。
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