ただ、なるほどこういう考え方があればよかったのか、と反省しているところです。
2011年4月16日付産経新聞「産経志塾第九回」より
作家・佐藤優氏 困難を克服できる日本人
ギリシャ人は2つの時間があると考えた。「クロノス」は時系列な時の流れ、「カイロス」はある出来事によって歴史や人生の意味が変わる瞬間。
2011年3月11日は、私たち日本人のカイロスとなった。
新しい日本を作りつつある今、このカイロスと対峙(たいじ)して根源的に、命とは何か、日本は存在する意義があるのか、日本人とは何かを考える必要がある。
日本人は、国家の危機を団結して乗り越えてきた。………
こういう時には文学の力を借りる必要がある。小説「塩狩峠」(三浦綾子著)は、暴走列車を自らを犠牲にして止めた鉄道職員の物語。
考えてからではなく、体が自然と列車の前に動いた。思想即実践、実践即思想。この中に、私が考える大和魂、日本精神がある。………
メメントモリ(死を思え)という言葉がある。戦前の学者、田邊元氏の「死の哲学」を読むといい。
原発事故が起きた。電気なしでは生活できない時代は、常に死のリスクを伴っていることを認識しないといけない。
戦前のエリート教育を記したものには「統帥綱領」「総帥参考」がある。こういった豊かな遺産から学び、新しい本物のエリートになってほしい。
必要なのは擬古文が読めること、国際情勢の分析ができるよう数学ができること、そして英語だ。
今、政治に力はない。ただし政治家は、民主的な手続きで選ばれている。彼らのだらしなさには、私たち日本人のだらしなさが反映している。
勉強は自分のためではなく、国家のためで民族のためだという危機意識があれば学力はのびる。
地域、商業活動、研究所、役所…どの集団にも指導的な役割がある。その指導者に自覚的になっていってほしい。
ちなみに、『塩狩峠』は、私が高校時代に読んだ本の中で、最も感動した一冊です。
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「メメントモリ(死を思え)」という言葉は、好きです。
この思想は大事だと思います。
死の哲学――田辺元哲学選IV (岩波文庫)/田辺 元

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るんるん♪語録/4月17日
自分のためでなはく。目先のことのためでもなく。
もっと大きな目的のためにこそ。
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合格の桜咲くように 縁起のいい富士山


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