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2010年10月14日付日経新聞 「極限で生きるリーダーシップ」より
今回のチリ鉱山落盤事故の救出劇では、極限状態に置かれた33人を統率したルイスアさんに(54)の危機管理能力に内外から高い評価の声が寄せられた。
求められるリーダーの資質とは何か。識者に聞いた。
リーダーシップ論に詳しい九州大大学院の山田耕路教授は「危機的状況では自己犠牲の精神あふれたリーダーが求められる」と話す。
特に今回のような生死のかかった場面では、どんな有能なリーダーでも、部下をこき使うような人の言うことは誰も聞かないという。
逆に嫌な仕事はリーダーが率先して受け、成果は部下に優先的に分け与えるという姿勢を見せることで、「部下は『自分たちのことを一番に考えてくれている。言うことを聞いていれば必ず助かる』と思って指示に従う」と指摘している。
酸素ボンベを使わず8000メートル級の山々に挑む登山家の小西浩文さん(48)は、空気や水があるかぎり、極限状態で最も大切なのは心。
助かるという希望がなくなると絶望感や恐怖感により錯乱し、生命力もなくなり死に至ってしまう」と自らの経験から分析。
「地下でのストレスの耐性のあるプロの作業員だったことや、人数が多く孤独ではなかったこと、優れたリーダーとそれをサポートする人物が存在していたことが生還につながったのだろう」とした上で「集団で極限状態を生き抜くには、肉体的、精神的な弱者に対する思いやりが大切で、苦しんでいる相手の心を励まし癒すことが大切」とリーダーの資質を強調した。
8月5日の落盤事故発生から69日ぶりに33人の作業員全員生還したニュース。
世界が歓喜に包まれました。
本来なら3日で食べ終わってしまう備蓄食料。
それを48時間ごとに、スプーン2杯のツナ缶と牛乳1口、ビスケット1枚の配給体制を確立。
坑道を寝室や食堂など3つに区切り、決まった時間に読書をし、家族への手紙を書き、お祈りや1日1時間程度の運動も欠かさない規律正しい生活。
崩れて来るがれきの除去など一人ひとりに役割を与えるなど、現場監督のウルスアさんのリーダーシップは、称賛されてしかるべきでしょう。
ドリルの先端にメッセージを結び付けたアイデアも、素晴らしいと思います。
彼がいたからこそ、全員無事に地上に戻れました。
といっても、彼一人でななく、皆が助け合ったからです。
かの有名なドイツ強制収容所の体験記録、フランクルの『夜と霧』に、こう書かれています。
自分の未来をもはや信じることができなくなった者は、収容所内で破綻した。
そういう人は未来とともに精神的なよりどころを失い、精神的に自分を見捨て、身体的にも精神的にも破綻していったのだ。
今回の〝奇跡の救出〟の成功は、作業員が連帯感を持ち、希望を持ち続けたことにあるでしょう。
感銘を受け、励まされた人も多いと思います。

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