試合が終わってみると、3-0。

快勝だった。


この頃のムスタングは、

ブロック大会を勝ち抜き、中央大会に行くことは、

当たり前になっていた。

中央大会でどこまで進めるか、が焦点になっていた。

さわやか杯で、準決勝まで進んだ。

東京都でベスト4だ。


準決勝の相手は、明らかに力に差があった。

楽勝の相手だった。

子ども達の心は、そして、私の心も、決勝に行っていた。

東京都で優勝!少なくとも、準優勝!

しかし、まさかの敗戦。

試合終了後、子ども達はもちろん、私のショックも大きかったが、

子ども達の気持ちを整えることだけを考えた。

子ども達は、私以上にタフだった。

たくさんの遠征の経験が、こういうところで生きてくる。

3位決定戦では勝ち、東京都3位になれた。


その数年後、また同じ状況になった。

私は、以前の経験から、口をすっぱくして言った。

「決勝のことは考えるな。準決勝で勝つことだけを考えろ。」

しかし、ここでまた同じ過ちを犯すことになる。

敗戦、そして3位決定戦で勝利、東京都3位。

東京都で3位ということは、

全国レベルのチームだ、ということを意味する。

しかし、あまり喜べなかった。


実力的には2位にはなれる。

事実、優勝したチームには、練習試合で勝っていた。

同じミスをして、優勝、または準優勝の道を閉ざしてしまった。

後悔だけが大きく残った。


子ども達の集合写真と、首にメダルを掛けた個人の写真を、

小さなアルバムに貼り、全員に配った。

あるお父さんから、電話をいただいた。

「この写真を見ながら、飲みました。

先生の気持ちが嬉しくて、泣けてきましたよ。

本当に、ありがとうございます。」


ムスタングは、ローカルテレビにも出た。

それは、・・・・・・。