高槻松原が、グラウンドに入ってきた。

「かっこいい~!」

どこからともなく、そういう声が聞こえる。

大阪の子ども達が、羨望の眼差しで見る。

高槻松原は、高い個人技で、

これもまた個人技が売り物の清水を圧倒した。

大阪では、英雄になっていた。


大阪の高槻FCというチームが、5年生大会を開いた。

そこに、ムスタングを呼んでくれた。

5年生チームと6年生チームを連れて、

大阪に乗り込んだ。

当時の6年生チーム(ベストメンバー)は、5年生から2人入っていた。

この2人を抜いて、高槻松原と試合をしなければならない。

事実上の全国2位のチームと、

そして、単独チームでは1位のチームと、

ムスタングは、大きなハンディを負って試合をしなければならない。


試合開始。

高槻松原は、猛烈に攻め込んできた。

もの凄いパス回し、ドリブル。

だが、ムスタングも負けていない。

しっかりくい止める。

ムスタングの攻撃。

何度も、相手ゴールを脅かす。

高槻松原も、全国2位の意地を見せる。

そう簡単には、ゴールは割らせない。

この頃になると、高槻松原も本気になってきた。

はじめのうちは、バカにしていたようだ。

コーチの叱咤激励が飛ぶ。

一進一退。