合宿に行ってきた。


最後の晩。

あきらが、手持ちぶさた、という顔をして、

廊下に立っていた。

「ちょっと来なさい。」

私の部屋に引き入れて、

いきなりくすぐり始めた。

すると、騒ぎを聞きつけて、

次々に子ども達が入ってきた。

私の部屋は、たちまち、

「大くすぐり大会」の会場になった。


逃げようと思えば逃げられるのに、逃げないで、

くすぐられるのを楽しんでいる子ども達。

しまいに、私が疲れてしまい、

動けなくなった。

すると、子ども達の手は、容赦なく、

私のくすぐったいところに伸びてくる。

「はい、消灯ーー!」


久しぶりに、子どもと遊んだ。

くすぐったり、くすぐられたりしている時の子どもは、

特に、かわいい。

本当にかわいい。

楽しかった。

これだから、

教師という職業、

サッカーの指導、

やめられないんだよなあ、と思った。



夜、寝ながら考えた。

自分は、

「生きている」んじゃない。

「生かされている」んだ。

そんな話を昔に聞いた。

今さらながら、「実感!」


ムスタングの指導を始めて、良かったなあ。

こんなにたくさんの子ども達が、合宿に来てくれて、良かったなあ。

自分は、この子ども達に、生かされているんだなあ。

そんなことを、心の底から感じた。


私のようなちっぽけな人間でも、

神様は、生かしてくれている。

そんな場を与えてくれている。

自分は、つくづく幸せ者だなあ、と思った。