本来、妊娠中のママの体は子宮内の赤ちゃんを正常に育てるための安全な環境を整えています。しかし、大きくなったお腹は重心を変化させ転倒の危険度を増加させます。一方、妊娠中のホルモンの増加は多くの靭帯の弛緩と関節の可動域を拡大させます。簡単な運動や体位変換で捻挫や筋(すじ)を違えさせるため、通常の日常生活でも注意を払う必要があります。

 

日常生活ではサポート機能のあるベルトや底が低く平らな靴を使用することが大切ですが、最も重要なことは激しいスポーツや危険な活動を控えることです。運転時のシートベルト着用や妊婦の生活に特化した妊娠サポート用品を積極的に使用することは危険の回避につながります。

 

海外旅行について

海外旅行には二つのリスクが存在します。一つは旅行先での細菌・ウイルス感染による病気の発症で、もう一つは旅行中に遭遇する不慮の事故です。海外旅行の計画は旅先の感染症情報に注意して立てることが必要で、現地での水や食べ物の安全性に注意することは言うまでもありません。

 

車の運転について

妊婦が長時間運転することは可能な限り避けるべきです。車の運転は事故率が高いことや妊娠初期の持続的な振動が赤ちゃんの発育に好ましくないことが指摘されています。

運転時の妊婦のシートベルト装着は注意が必要です。腰のシートベルトはお腹の膨らみの下にくるようにし、腰骨の位置で固定します。斜めのベルトはお腹の膨らみを避け、側面に装着し、シートベルト全体の固定は緩めの設定にしてください。

 

道路交通法によると、自動車の運転者や同乗者にはシートベルトの着用義務がありますが、「やむを得ない理由があるとき」は、着用しなくてもよいとされています。

さらに道路交通法施行令には、「妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上又は健康保持上適当でない」場合は、シートベルトの着用

義務が免除されると記載されています。妊娠中で、なおかつ健康上に問題があるときに限り、シートベルトの着用義務が免除されることになります。

 

健康上に問題があるときとは、妊娠中に出血や激しい腹痛といった緊急事態が起こって車のシートに横になりながら病院に行くときや、多胎妊娠でお腹が大きくてシートベルトができない場合などが考えられます。

健康に過ごしている妊婦さんは、「やむを得ない理由がある」には該当しないため、「妊娠しているからシートベルトをしなくてもよい」というわけではありません。

 

 

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