我慢の限界に到達・・資本主義世界の終わり | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 新型ウイルスに蔓延?それとも目くらましの過剰報道?そんな中で、桜を見るかい?

・・・もはやうまく嘘を付くつもりさえ感じさせない「我が」政権。

 

  そして、さらに悲惨な銀行の状況。日本の23の金融機関が「未利用の預金口座に手数料を課す」いわゆるマイナス金利政策をどんどん導入している、とのこと(20/2/24朝日)

 

 銀行に・お金を預けると・金利がつくのではなく・手数料が取られる、ということです。

 

「多くの金融機関が正当なコストを転嫁できていなかった。もらうべきものはもらう時代になったということ」(稚内信金 増田雅俊理事長)ということですが、平たく言えば、預かっているんだから「預り代」(もらうべきもの?)もらうからね=いやだったら預けないでねウチの銀行には、ということです。

 それだけ、地方の信金などは景気が悪くて悲惨な状況ということなのでしょうが、そうすると生き残る銀行は一部の超大手(たいていはMの頭文字の銀行?)だけになりそう。もっとも、三菱UFJ銀行が今秋以降開設の新規口座で「二部料金制(入園料と乗り物料金の両方を取る遊園地のようなやり方))を「考えている」そうです(上記朝日)。記事の最後にまとめられているように「超低金利政策は、政府と企業を勝ち組にし、金融機関と家系を負け組にしている」(高田創・岡三証券グローバルリサーチセンター理事長)ということでしょう。

 

 これは、もう金融資本主義が立ち行かない、というか、お前はすでに終わっている、ということではないでしょうか。いや、そうですよね。

 

 韓国の貧困と階級的な階層の差、それを身に染み付いた臭いで象徴的に表した『パラサイト』(ポンジュノ監督)。2014年の『スノーピアサー』も近未来を走り続けなければならない列車の中で生活をする人々の「階級」社会を描いた不思議なSF作品でしたが、今回の作品の中にも、ポン監督の中の富裕層と貧困層の格差の拡大、その中で生きる我々の生活の崩壊という問題意識が強烈に現れていたと思います。

 

 もっとも、非正規職の割合だけでも、日本は、先日公表された統計によると2019年 で非正規職は2165万人に増加し、約38%(2020年2月14日総務省統計局)、韓国は、36.4%(韓国統計局)とのことで、あまり変わらないどころか、日本の方がひどい状況かもしれません。

 

 いや世界中、状況は同じなのかも。本年11月のアメリカの大統領選に向けた民主党の候補者選びにおいて代議員獲得率46.6%で、「社会主義」者のバーニーサンダースが若者やヒスパニック系の圧倒的支持を受け「大差で連勝」とのこと(同朝日)

 サンダースの政策は、医療保険制度の皆保険、大学の無償化などで、これが支持されることには、それだけ悲惨なアメリカの経済的な貧困層の現実があるからでしょう。

 

 世界中同じなのは、マイナス金利も同じようでドイツやスウェーデンでも始めており、ドイツのVR銀行ベストミュンスターラントのウォルフガング・ベッカー頭取は「(金融機関として)生き残るために早く決断しなければならなかった」「私たちのサービスを必要としない方は離れても仕方ない」とのこと(同朝日)。

 

 私たちのサービスを必要としない方は離れても仕方ない・・・か。「私たちのサービス」とは、金融機関であり、資本主義そのもの、かもしれません。

 

 新聞を見るだけで資本主義世界の終わりが見えてきます・・・。金融機関の「生き残り」のためのなりふり構わぬやり方で「負け組」にされっぱなしにされないためにどうするか?!ですね。