Paris 2018  富山1918 生きるための民主主義 | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

ブログの説明を入力します。

 痛快なことに「マクロン(大統領)は辞めろ!」の怒りがフランス全土で収まりません。フランス全土で10万人以上がデモに参加し、900人以上が逮捕され、フランス政府は問題となった燃料税を2019(来)年は引き上げないと決めたと発表しても、その反政府の民衆の動きは収まりません(12/9)。

 「政府は弱者を無視してきた」との政治不信が地方を中心に蓄積されているからだ、とされています(朝日12/9)。「(燃料税の値上げは)環境を守るためだど言うが、庶民に電気自動車が買えるわけがない」「元銀行家のエリートを大統領に選んだのが間違いだった。ここには車や橋の下で眠る大人や子どもがあふれているのに、もううんざりだ」などの声が拾われています(朝日同日)。

 

 私たちのことは、私たちで決める、ってか、やってられなんだよ、ブルジョアの都合に振り回されて!(怒)という人々の気持ちが各報道から伝わってきます。オー・シャンゼリゼ♩

 自分たちのことは自分で決めるぜ、という民主主義そのものだと思います。代議制民主主義のインチキが暴かれつつあるというところでしょうか。

 

 こういう報道に対して、「さすがフランス、それにひきかえ日本人はおとなしいよなあ」という、どこか斜め上から目線の評論家的コメントが現れがちですが、そりゃ、歴史の無知、無視というものでしょう。

 

 同じく必要物資の値上げ(税金じゃないけど)に対して、今からちょうど100年前に、大きな民主主義運動を実現しています。

 1918年の8月9日の富山県魚津町の主婦らから始まり、1ヶ月に渡り、1道3府37県(当時の9割)、38市153町、178村の計369カ所で、約1000万人の参加者とされています。当時の日本の人口は6000万人くらいだから、六人に一人の参加、です。これは、すごい!

 

 これがいわゆる米騒動。きっかけは米価の急騰ということで、陳情、陳情でがんばったものの遂に主婦たちが米屋を襲い始めた、というもの。なかなかWildです。

 

 ・・・ということで、もちろん、パリコミューン (1817年)に続き、米騒動といってもいいほど、大衆的な直接民主主義は、この日本でも歴史と規模があるわけです。

 

 ・・・選挙ってどこかおかしいんじゃないの?と、世界中で多くの人々が確信しつつあるのだと思います。隣国の韓国の民衆はとりあえず朴槿恵大統領は監獄送りにしましたし、同じことがフランスで起こってもちっともおかしくありません。

 

 エリート暴君はいらねえ!、そんな声が世界中で巻き上がっています。そして、日本においても私たちは、米騒動を行なった諸先輩がたに見習って民衆としての主体的な民主主義の実現を目指しましょう。

 

 さしあたり、ブルジョアオリンピックや天皇代替わりでのメーデー潰し、そして消費税値上げ、戦争のための改憲など「きっかけ」はこれからいくらでもあります。

 

 民主主義・・・それは主体的な選択と行為であり、何年かに一度のガス抜きみたいな選挙、ましては資本主義マスコミに洗脳された状態での投票行動によっては実現できない・・・のではないかと思います。

 

 フランスのデモに参加する民衆に連帯を。
Le président Macron va démissionner!

Pouvoir pour nous!