先日、急にお誘いを受け、久々bluesセッション、つまり他の人と一緒に演奏しました。その場で初対面の人と、なのでkey とかrhythmとかだけは決めて、あとは相手の出方を見ながら手探りしながら演奏する、ということですけど、とても楽しかった。
会話する、ということにも似ています。
年取ると何かやろうと思うと、ついつい一人で煮詰めがち、他人に声かけて何かするより手っ取り早い・・・なんて思いがち。会話もあんまり「深掘り」すると違いだけ目立っちゃって「空気」が悪くなったりするので、人とは「外面」的にコミュニケーション、という感じで、昔のように真面目に向き合って会話するということは少なくなってくる気がします。
そういう意味では、例えば人前でジャムセッション的に演奏する感じは、争う事件、つまり無罪を主張する刑事事件の証人尋問の法廷に似た緊張感と高揚が似ていると感じます。むしろ「空気読まない」を競いあうような。
とはいえ、その緊張の先端で斬り合う感じの忌憚のないやりとりは、実際には深いコミュニケーションだし、ぶつかり合うような相手(裁判官、検察官)とも、本気でぶつかりあえばぶつかり合うほど、「友情」とは言えないまでも、ある種の「信頼」関係は生まれるような気がします。
まあ、私の技量では音楽では、そこまでイケませんけど(笑)、そういう世界を垣間見ることはできます。そして、それは素晴らしい世界だと感じます。
ジャムセッション的コミュニケーション。音楽でも仕事でも政治でもその他ごちゃ混ぜで。一人で突き詰めるより何かが生まれる気がします、改めて。