国際連帯・・メディアのプロパガンダを乗り越えて | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 なんともきな臭い時代です。朝鮮半島有事(戦争)が極めて現実味を帯びてきました。米韓軍の相次ぐ合同軍事演習という名の「挑発」に北朝鮮も乗り、ミサイル連発、核実験という暴挙で返しています。高高度ミサイル迎撃システム(THAAD)を韓国に配備し、現実的には中国やロシアにも睨みをきかそうという米の思惑・・・。なんとしても絡みたい日本。

 これらは、いずれもそれぞれの国の政府の思惑で、格差が異様に拡大し大衆の不満が爆発しそうな内政状況を一気に戦争で突破したいという帝国主義的な思惑でしょう。

 とりわけ朝鮮半島の韓国では、労働法制の改悪だけではなく戦争反対も掲げた大規模な大衆的なゼネストが繰り返されており、この状況こそが今の朝鮮半島情勢を決定しているのでしょう。朴 槿恵大統領の「戦争衝動」はここにあるのでしょうから。

 
 ・・・それにしても、韓国のゼネストなんて主要マスメディアはほぼ報道しません。フランスのゼネストしかり。テレビでは、このような戦争・ゼネスト情勢と全く関係のない「お笑い番組」(りゅうちぇる、知ってます)や「ドラマ」(山崎賢人くん、知ってます)を放映し、むしろ、「情勢」を覆い隠しています。


 このようなメディアの有事プロパガンダ機関としての役割の実践からして、私は逆に、世界各国の「民衆」の情勢には希望があるのでは、と思っています。

 北朝鮮の現政権下でも、戦争に反対し、こんな生活はいやだ、と思っている人たちはたくさんいると思います。
 それは、かつてのナチスドイツの政権下でもいたように。
 それは、今の安倍政権下でもいるように。

 そういう人たちの顔や声は、もうメディアでは伝わってきません。むしろ、メディアのプロパガンダを打ち破って、私たち自らがなんとか、声を出し、繋がる試みをするしかないでしょう。

 「日本にも朝鮮戦争に反対している人はいるぞ!」と声を出せば、それに反応してくれる、反応しないまでも密かに受信してくれている北朝鮮の人もいるかもしれない。もちろん、中国にも、韓国にも、アメリカにも。

 国際連帯です。国レベルではなく、民衆レベルの。それが今ほど大事な時はないと思います。国家権力はこの情勢下、さらに来月、米韓軍事合同演習を行おうとしています。「演習」「演習」で「本番」に臨む気でしょう。

 その思惑をくじくためには、戦争を行おうとする自国政府打倒をめざす各国の民衆同士の連帯。メディアの極めて偏頗なプロパガンダ、オリンピックや天皇を介してのナショナリズムの高揚など妨害は日本にもたくさんありますが、それを乗り越えて、手を世界に伸ばしていきましょう。戦争反対!