本日は、日弁連の臨時総会でした。重要な議題としては、会費の値下げ、とマネーロンダリング絡みの議案。
ああ、会費値下げはいい話だし、マネーロンダリング対策は大事だから人権に配慮しつつ提案通り認めればいいんじゃないのって?
確かに、会費は負担感が強いという声は弁護士の中からも聞こえてきます。しかし、それは、弁護士全体の収入が下がってきているから。そして、それは、弁護士増員政策に、日弁連もまんまと乗っかり、どんどん弁護士を増やしたから、です。
それを今更、月額2000円程度会費を減額するなんて「ごまかし」「欺瞞」でしょう。増員こそ問題なのに弥縫策にもならない。
マネーロンダリング絡みの規則改正だって、そもそも、弁護士会は、国家から疑われる人の立場に立って、国と闘うために弁護士自治があるのに、それに協力するなんておかしい。そんな国益なんて、私たちの利益じゃない!
・・・ということで、総会では、いずれも強烈な意見が出されました(私も発言)。
この時代、弁護士や労働組合や闘う政党は、どんどん攻撃され、厳しい状況に立たされています。それは、国益、たとえば、資本のための戦争遂行や武器輸出などに逆らう人々の声を体現するような組織は、邪魔だからです。
戦時体制を国内的にもめざし、異論や反対の声を抑えたい時代、闘う弁護士は邪魔でしょう。目障りでしょう。しかし、だからこそ、弁護士自治はあるのであって、目障りでない弁護士会なんて存在意義はないのです。
国の方針に粛々と従って、盗聴拡大を後押ししようとしたり、弁護士の独立性を放棄する政策に根本的には闘わない弁護士会なんて、有害無益です。
弁護士自治、弁護士が民衆と共にたち、共に闘うためには、必要です。この時代だから必要なのです。
たかが弁護士会かもしれない、しかし、私にとっては自分の職場、されど弁護士会です。皆さんも、会社、大学、それぞれの場所で言いたいことを言える、闘える場を作り、拡げ、この時代の恐ろしい流れに屈することのない団結と屹立を実現するために頑張りましょう!
*写真はかつての日弁連選挙で私がデザインしたもの