「求人23年ぶり水準」・・・って「階級対立」緩和のアナウンス | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 厚労省の発表では、7月は、有効求人倍率が1.21倍になったとのこと。1.2倍台は、1992年2月以来、23年5ヶ月ぶり(朝日8/29)だそう。

「おお♪これでバラ色の未来、仕事もあるし、景気は上向きだあ!」ってことなのでしょうか。

「いやいや、まてよ、仕事が増えても賃金が下がったら、ただの賃金奴隷じゃん?」


 次は経産省の発表(8/28)。ベースアップを決めた企業は、東証一部上場企業(755社)では67%、中小企業(4967社)では27%だそう・・・。

 「おお、7割近くもベースアップ?、やったね」

 ・・・東証一部上場会社で日本の全企業のどれくらいの割合? 2000社弱/170万社(ただし240万の個人企業は除く)=0.1%以下、ですね。

 つまり、0.1%の企業では67%ベースアップし、残りの99.9%の企業では27%がベースアップしている、かもしれない(何しろ調査対象が5000社弱ですから!)っていうことですね。

 
 よくまあ、こんな混乱を招くデータを発表するなあ。まあ、それが各省庁の仕事か。「景気はなんとか上向いていますよ、あなたがイマイチなのはあなたのセイではないですか」ってアナウンスでしょうかね。

 皆が皆、厳しい状況にあるのだ、ということが伝わると支配者にとっては不穏、ということでしょう。現実はそうなのに。

 新聞も垂れ流しだねえ・・・。もう少し、「分析」するフリくらいしてもいいのにね。まあ、大企業=マスコミも「不穏」は困るのか・・・。

 ということで、自分の実感する「現実」を信じましょう。みんな(99%)もだいたいそんな「現実」です。

 ちゃぶ台、ひっくり返しましょう!