昔から、ギタリストやブルースマンなどミュージシャンのインタビュー記事が好きでした。中学生だった私には、エリック・クラプトンの「何かを成し遂げる偉大なプレーヤーになるか、何もせずゴロゴロしているかどちらかを選べと言われたら、俺は間違いなく後の方を選ぶね。」なんていうのは、学校では決して教えてくれない価値観で、かなりシゲキ的でした。
最近読んだ『ギターマガジン』のブラック・ミュージックのファンキーグルーヴ特集でも、その奏法的な分析・秘訣もさることながら、諸先輩方の言葉は、そのアフリカンな被差別的なルーツ、人生、努力に渡る素晴らしい指摘が散りばめられています。
「(歌とのコール&レスポンスの極意はあるかとの質問に対して) 何度も何度もやることだね。敏感に相手のフィーリングを感じ取る、ということは、別段ミュージシャンだけがやることではない。普段の生活にもあるはずで、いたって自然なものだ。子どもの時なら、みんな難なく出来ていたことさ。敏感な人間なら相手が泣いたり笑ったりすればその感情が自分に伝わってくる。私はそれを音楽に取り入れているんだ。」by David T.Walker
「私の曲の大半は、教会でも酒場でもストリートでも歌えると信じたいね。どう受け入れ、解釈するかの問題だ。人生について、愛について歌っているからね。宗教的であるかどうかの問題じゃない。我々すべてが泣き、笑い、そして傷つく。人種や経済状況に関わらず、人の心に響くはずだ。同じ人間なんだからね。」by Curtis Mayfield
「同じエクササイズの繰り返しだよ。練習に練習をしてその結果が音となり、音楽になるんだ。そのおかげでたくさんのハーモニーを知れたし、プレイをもっと素敵なものにすることができた。ジェームス・ブラウンの音楽を聴けばわかるけど、絶対にビッグなコードでジャカジャカ弾かない。常に音数がシェイプアップされたブライトでタイトな音なんだ。繰り返すけど、ファンクの本質は常に Less is. more だ。なぜなら、少しのプレイで人生を演奏できるから。」 by Nile Rodgers
う~ん、考えさせられますねえ。音楽に真剣に取り組んでこそ、素晴らしい作品・演奏を残せる、音楽でなくともそういうふうに「仕事」や人生に取り組みたいものですよね。
写真は、1977年頃の『プレイヤー別冊』。大事に持ってます。ここで、Jimi Hendrixは、インタビュアーの「いいミュージシャンになろうと努力している人達に何かアドバイスを」という問いに対しこうこたえています。
「・・・それと弁護士をつけることを忘れないように・・・。マネージャーはそんなこと知らないだろうけど、弁護士は何が正しいか知っている」。
ジミ・ヘンドリックスに認められるような弁護士になれるよう頑張ります!
