メディアの扱う発言は狙い通り、周辺国との友好関係は「隣国の助けがあり、ドイツが歴史に向き合う姿勢をしめしたからこそ、成し遂げられた」などという、あたかも平和の使者、みたいなコメントが抜かれています。
しかし、一方で、殺人行為=戦争に加担しながら、そんなことを言われても納得するのは難しいでしょう。
昨日の講演でもはっきり述べている通り「テロとの闘い」のため、「現地でISのテロに立ち向かうすべての人々に対し、政治的、軍事的な支援を惜しまない。」のです。
これまで、紛争地域には武器を供与・輸出しない、という原則を破って、クルド人の戦闘部隊に対し、小銃、対戦車ロケット砲などの武器の供与を昨年から始めています。
そういう意味では、昨年武器輸出3原則を180度転換しこれからばんばん武器輸出をしていこうという日本とは軍事商売上のライバル関係にもなります。
政府が過去の反省というポーズをするかどうかは「戦略」であって、その後何をするか、今、何をしているかが重要でしょう。
日独、どちらも軍事的な姿勢を高めている今、メディア上の表面的な姿ではなく、帝国主義的に動こうとしている日本とドイツの軍事化にそれぞれの国の国民は懐疑的な視線を送らざるを得ないと思います。

