格差社会は「対岸」か | 御苑のベンゴシ 森川文人のブログ

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 非正規社員チャン・グレを主人公にした韓国の昨年の大ヒットテレビドラマ「未生」(ミセン)での会話が紹介されていました(朝日2/24)。
  主人公「このままやれば正社員になれるんでしょう?」
  次長「それはないな。大学に4年行って、留学した人でも就職できなくて苦しんでいる。」

韓国統計局の発表では、昨年8月で非正規労働者の割合は32.4%。賃金は約半分。ということで韓国では、「格差社会」「非正規雇用」が重要な社会問題として焦点化し、首都ソウルの中心部で「連日、非正規労働者らが泊りがけで抗議集会を続けている」とのこと。
 さらに、韓国の民主労総はゼネスト、つまり全国規模の様々な産業を含むストライキの呼び掛けが公式になされています。朴 槿惠大統領の支持率も急降下で30%台に低下とのこと。

 一方、日本でも非正規職は2000万人を越え、韓国の公式発表を超える40%弱、です。日本の方がスゴイ。非正規・正規の格差も0.6VS1ということで韓国と差はありません。
 さあ、どうしましょ? こんな非正規社会で苦しんでいる者たち同志で小さなシマ(独島=竹島)の取り合いで戦争に動員されている場合ではありません。

 非正規と正規を分断し、日本人と韓国人を分断し、支配するのが目的。だったら、この韓国のゼネスト情勢に国際的に連帯の声をあげ、共に頑張ろうぜ、ってことだと思います。
 組合のプラカードには「チャン・グレ(ドラマの主人公)が泣いている」と書かれているそうです。