「会津の小法師 必ず羅起き上がる 震災復興の象徴に」という、いかにも朝日新聞らしい「いい話」の記事が本日の夕刊に掲載されていました。
「復興」・・・何らかの問題により勢いを失った団体や勢力、ないし市町村など地域・集合体の機能を回復させ、以前の状態に戻すこと(Wikipedia)ということのようですが、福島は「以前の状態」には戻りませんよね?
先日も、福島第一原発から高濃度汚染水が海に流れ出しました。福島の復興とは何でしょう? 新聞記事を読んでも、その意味は、わかりません。あまりにも抽象的な「復興」。それを盛り上げることにどんな意味があるのか?
福島の人々、そして子ども達は未来に向かって生きて行かなければなりません。
しかし、それは「復興」なのか。福島の地で生きていくとこは出来るのか。それは、東京でも、他の場所でも同じことです。55基の原発に囲まれている島国。そこに生きる私たち。
「復興」「オリンピック」「アベノミクス」などは、同じカテゴリーではないでしょうか?
誰が、どのように、どんな幸せを、得るのか。
放射能を気にせず生きることが「復興」なのか?「復興」と「反原発」は、対立・矛盾なのか?
誰の為の「復興」なのか。この、あまりにも抽象的な政府リークの言葉をメディアは一人歩きさせています。
「復興」の具体的中身が問題です。しっかり、考えましょう。そもそも、「以前の状態に戻すこと」が「復興」なら私たちの未来は狭すぎると思います。全原発の廃炉こそ、未来だと思います。