
ジェフリー ユージェニデス著(1993年)。
最近雑誌か何かの特集でこの作品が扱われていたので
他に読みたいものもなかったし…と、読んでみました。
結論としては好きな類です。この暗さ加減は心地良い。
タイトルからは読み取れないけどあくまで目線は
思春期の少年と当時を回想する中年男性?で…
故に女性の監督が映画化したのはなかなか興味深いですね。
(これを原作としたソフィア・コッポラ監督デビュー作、
ヴァージン・スーサイズは遡ったら5年前に観てますね。
ただもう内容はあまり覚えてなくて…苦笑)
タイトルにある6月に街を埋め尽くすヘビトンボと姉妹とで
共通する短い生涯が淡くシンクロしてる感じもいいです。
身近な人の死が小さな虫の死の意味を増幅させ…
叶えられなかった未来への想いは各々の中で行き場を探しながら
そして彷徨いどんどん膨れ上がって…
悲しみを覚えると共に日常の一コマが哀愁を愛でる様が
あらゆる場面で絶妙に表現されています。
加えて1970年代というアメリカが衰退を見せ始めた時代設定。
オイルショックや日本車の台頭で立場をなくしていく
デトロイトを都市に持つミシガン州を舞台としたところも
その哀しさをよりリアルにするんですね(解説より)。
当時のナンバー、アローンアゲイン(ギルバートオサリバン)、
明日に架ける橋(サイモンアンドガーファンクル)といった描写もあったり。
元々自分が生まれた(1973)年代の音楽に興味があったので
それら選曲も自然と物語に馴染む感じでした。
それにしても慣れない外人の名前に加えて5人姉妹とか、、
(はじめはほんと誰が誰やらひと苦労です…苦笑)
なのであたし的には再読でより一層深みにハマれそうな作品ですネ。
あ、あと映画もまた観てみようかなぁ…とか。。

ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (ハヤカワepi文庫)
/ジェフリー ユージェニデス
