
ワタシハ クウキニンギョウ セイショリ ノ ダイヨウヒン…
レンタル。
タイトル通り心地良い空気感をもった是枝裕和監督作品。
先のブラックスワンでナタリーポートマンが好演だったように
この映画ではペ・ドゥナがとても良かったですね。
韓国の女優さんということもあって、
たどたどしい日本語が妙にソレっぽかったし、
その役目を果たす時の心のない演技、
心を持ち始めたあたりの演技はとても良かったです。
この映画は彼女をキャスティングした時点で
ほぼ決まった感はあるのかと、、。
(惜しげもなくさらされる裸体含め…)
繰り返しだけど所謂ダッチワイフ(ラブドール)
がある日感情、心を持ち始める…というお話。
見るもの全てが新鮮で無邪気に振る舞う彼女と…
けれどそんな彼女を腫れ物のように扱う人々との
ギャップがなんとも切ない…。
それでもレンタルショップで働き始め、
店員(ARATA)との淡い恋の行方だったり、、
ラブドールと共に過ごす中年(板尾創路)も
フィギュアを見ながら自慰行為をする青年(柄本佑)も…
心をもたないモノから心を満たしてもらうという不条理。
冒頭、りんかい線のボックス席に後ろ向きに座る中年。
後に同じく前向きに座るラブドールの対比がなかなか皮肉でした。
そして終盤、
好きな人の息で満たされた自身(ラブドール)の身体、
傷口のセロテープを剥がし、そこから抜ける空気を少しだけ嗅いで
満足そうな表情を見せるシーンがとても印象的でしたネ。
性描写がなかなかリアルなので見る人を選んじゃうけど、
冒頭に書いた空気感とかカメラワーク含め
なかなか良い作品だったと思います。
いずれも例の人形は単なる性処理の代用だけではなく、
少し病んだ?この国においては、
きっとそれ以上の役目があるんだなぁ…そんな事を思いつつ、
どこか違和感の残る、だからって愛しくもある東京…
今の日本の有り様を少しだけ考えてみたりとか。。
空気人形 公式サイト
空気人形@ぴあ映画生活
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左:空気人形 [DVD]/ぺ・ドゥナ,ARATA,板尾創路
中:ゴーダ哲学堂 空気人形 (ビッグコミックススペシャル)/業田 良家
右:南極1号伝説―ダッチワイフの戦後史 (文春文庫)/高月 靖
