
燃えつきた地図 /安部公房
やっぱり安部公房はたまらん。
前半…というかほぼ全編、リアルで
ハードボイルドちっくな物語が続くのだけど、
終盤お馴染み?ぐにゃりんワールドに突入する。
ネガポジが反転してグルグル廻り出す…(笑)
つまり公房の良さが一度に二度楽しめる感じですかね。
ただそうゆう意味では初心者には厳しい作品かも?
いずれもその独特な暗さ加減がたまりません…
何とも情緒不安定になるというか、、
つか、つくづく悪趣味だな…?(苦笑)
これで公房は5作目だけど、
あたしにとって安部公房はほんと"文学"です。
最近流行?の小説と比べるのが間違いかもだけど、
最近のは読中は楽しめても読後は余韻も何も残さない。
読んで終わり。みたいな。結局"消費"なんだよなぁ。
けれど公房のは読中はもちろん、読後に余韻がモヤモヤと…
これは例えられない心地良さだ。
きっとこうゆうのを芸術というんだろうな…とか。
無論その判断は個々が持てばいいのだけど。
今作も読み終えて何度か何箇所か読み直したり、
なかなかカバンから外せなかったり。
要はその世界観から抜け出せない…
意図的に抜け出したくない…と言うか。
無論、こればっかは好みの問題ですけどね。。
