僕はそれを望んだ訳ではないが、
異論を言えるような雰囲気ではなかった。
しかし当人は前向きの様で…肝が座っている。

「嫁は僕の妹になる。」

それがどうゆうことか…ある種の儀式にも似て、
しかし言葉にはしないが不安はつきまとう。
きっと容姿は変わるに違いない。
そもそも種が違うのだ、
しかし好転?ということもあるのだろう。
いや、外身はこの際どうでもいい。
もっと深刻なのは記憶の方だ。
彼女は一切合切を忘れるだろう。
忘れると言うより新たに記憶を築くのだ。
やがて装置は無機質な音を立てて存在した。
髪質が…変わった??

「そうじゃない」

父が食事を促す。新たな命には餌が必要だ。
針金のような髪の束を機会に押し当てる。
機械が咀嚼を始めた。事はうまく進んでいるらしい。

「玉子は駄目!そう言ったでしょう!」

ヒステリックに嫁が喚いた。
アレルギーを気にしているようだ。
つい条件反射で僕は謝る…。
いや、違う、そうじゃない。
ほら、現に玉子は除けているではないか。
ジャムパンだってそう、
ジャムの入り具合には偏りがあるもんだ。
そう言って僕は得意げにジャムパンを割った。
うまい具合にジャムが入った方と
そうでない方とが明確に分かれた…。
源の”赤”は今にも溢れそうだ。





目覚めて特に印象に残った"夢"を
たまにこうして記事にしたりしております…
趣味みたいなものですかね(笑)