フラニーとゾーイー/サリンジャー


あだ名ならフラニーってのどうかな?
醜い世界にきみは謳う~♪

読むきっかけはGRAPEVINEの”フラニーと同意”
田中君はサリンジャーも好きなのかな??
内容がリンクしてるないはどうでもよいけど…(笑)
因みにサリンジャーと言えば「ライ麦~」が有名だけど、
あたしは読んだ事ないんですよねぃ、、
まぁそれはどうでもよくて、コレ。
7人兄弟の神童?を持つグラース一家の物語の一部で、
フラニー(末っ子♀)とゾーイー(1つ上の兄)の連作2編。

いやぁこれは文学に慣れてないあたしには少々堪える(苦笑)
しかしそれでも若人の見せる独特で極端、それでいて
繊細な感情表現に惹かれる部分はありました。
特に「フラニー」は入り易かったですね。
週末を共に楽しく過ごすはずの恋人との再会。
しかし情緒不安定な年頃の齎す結末。
そこまでの過程、会話、スタンス。
男は自身の言葉&思想に酔い、
女はそんな男の振る舞いに異を感じつつ…。
それでもよい週末を迎えようとするのだが、、。
中でも以前ダサイ男がくれたという
見た目もへんちくりんなマドラ。
しかし彼女はそれを墓まで持って行くのだという。
そのあたりのくだりはあたし好みです。

次の「ゾーイー」はシャワールームでの
母との彼との会話(攻防)から。
その後、先のフラニーも交えて物語は始まる。
時系列もその週末から数日後の設定で
いずれも週末を境に壊れそうなフラニーを
ゾーイーが手練手管?で説こうとするのだが…。




Sing/GRAPEVINE


今なら救い出せる
俺なら救い出せるよ
誰も皆そう言って手を挙げては 引揚げたよ
わがままに創造して
わがままに崩壊していく
誰もが見守って 倒れる頃見放されたよ…