
高校大パニック
「もうすぐ山笠やねぇ…
あれは男らしゅうていいわ」
(浅野温子)
ちっと時期的に出遅れた感じではあるけど、
まだまだ暑い!ということで夏映画シリーズ!
(てかシリーズ化の予定はないけど…笑)
これはあたしが大好きな邦画で1978年日活の作品。
真夏の博多の進学校を舞台にした学園バイオレンス!
受験を苦に自殺したクラスメイト。
しかし何事もなかったかのように授業を進める担任。
そんな理不尽な想いからある生徒は学校を飛び出し、
手にライフルを抱えて戻ってきた。
タイトル通り学園は大パニックとなり…。
物語は実に淡々とシンプルに進む。
学園ものにありがちな甘ったるさは全くない。
例えば銃を持った生徒と公私を共にした先生が
暴走した生徒の説得にあたるのだが
難なく発砲されてしまったり、、
そうゆうドライな描写は好き。

そして何より、当時は無名の若き浅野温子の
クールっぷりはたまりません。
彼女なくしてこの作品は成り立たないでしょう。
特に終盤、屋上の化学室(?)での
男女二人のやりとりはなんとも切ないのです。
この映画の真骨頂はまさにその終盤にあると思います。
「あんたよく一人で走ってたでしょ、
止めんと、
ずっと走ってたら良かったのに…」(浅野温子)
「何で?」(男)
「理由はないけど…」(浅野温子)
この理由はないけど…てのがたまらない。
人生はなんと単純なんだろう?
僕らは一体何を求めてここまで来たんだろう?
この後冒頭にある台詞に戻るんだけど、
受験で山笠は担げないだろう…と言う浅野温子に対して
男は「担ぐくさ!」と強く答える。
しかし校内で発砲事件を起こした状況で、
もはやそれも成し得ない事が暗黙に
わかっているところに何とも儚さを感じるのです。
たかが受験、されど受験。。
何がどうなろうと毎年山笠はやってきて、
男は担ぎ、その姿に女は見とれ…
それ以上なにもないのに。
それだけで幸せなのに、、と。
いずれも受験重視の教育のあり方や
狙撃兵が誤射するにも関わらず
官僚的な態度をとる警察官等、、
当時の社会を風刺する一面もある作品になってます。
でも、、30年経った今も
結局たいして変わらないような…。。
P.S.
この映画を知ったきっかけは
いつかの深夜のテレビで途中からやってて、
必ず職場に1人は居るであろう映画オタク(笑)
に訪ねてタイトルを知ったということです。
まさかDVDで出てるとは思わなかったですね。
あと、、
ちとしたオマケで…♪、、?(笑)
