
渋谷のシネマ・アンジェリカでやってる
河瀬直美監督特集の「萌の朱雀」を観てきた。
彼女の作品だと「沙羅双樹」が大好きで
それはDVDも所有しているけど、
今回の「萌の朱雀」は初めての鑑賞。
先日のカンヌで「殯(もがり)の森」が
グランプリを受賞したけど「萌の朱雀」も
当時カンヌでカメラドールを受賞しています。
物語はやはり奈良(西吉野村=現五條市)を
舞台とした内容で、過疎化が進む村に暮らす
5人家族を描いたもの。
正直うまく表現できない。
家族が暮らす家の縁側から臨む緑豊かな風景や、
当時中学生の尾野真千子演じる
みちるの瑞々しさは非常に印象的。
あと変わらぬ台所で世代が受け継がれていく
描写も感慨深いものがありました。
ただいずれも河瀬監督の作品は
見る者を選んでしまうんだろうな。
素直に面白くないと言えばそうだし、
だからって簡単に見過ごす事も出来ない
不思議な魅力というか…。
まず家族設定が不可解である事。
加えてそれをあえて説明してはくれない。
また意図的なのか役者の台詞も
聞き取り難い場合が多くて
余計観ている者の不安を募らせてしまう…。
いずれも長編映画としてはもう一歩。
というのが率直な感想。
ストーリー性が少し弱く思うのと、
素人の演技がやっぱり気になるし、
フィクションとドキュメンタリーちっくな
バランスが少し違和感あるかなぁ…。
でもこの後に続く作品を考えると、
このデビュー作も容認できる感じではあります。
これを機に「火垂」も観たいのだけど、
会社休まないと無理な時間帯だなぁ。
てことでDVDは持ってるけど「沙羅双樹」
是非劇場で観たくなりました。
早く帰れる日があったらちと寄ってみるかな。

萌の朱雀
■河瀬直美 Official■
