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明けましておめでとうございます。
おかげさまで、このBlogも累計24万人を超える皆様に訪問をいただき、新年を迎えることができました。
ここ数年は、レンタカー会社のサービスについてよりも「借りた車」のお話が中心になってしまっていますが・・・今年もよろしくお願いします。

さて、新年一回目の記事は・・・外車・・・ドイツ車になります。
「Audiの一番ちっこい5ドアハッチバック車」A1 Sportsbackのお話です。

「外車も日本車も変わらない。タイヤが4個ついてて、ボディとエンジンがあるだけ。違いは、”かっこいいデザインができるのが、外車”であるだけだ。」と思っていた私に衝撃を与えたのが、Audiでした。

Audi車のいいところは、「操作系に違和感がない。」ことです。
「最も日本車に近い操作体系を実現しているのは、Audiだけ」と言い切ってしまっていいと思います。
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「見えないところにスイッチ」がないハンドル周り。
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外車には珍しい「ノブ」を採用した空調周り。
ま、ちょっと謎なスリットもありますが。
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わかりますか?このスリットの下の注意書き。
わざわざ「日本語刻印金型」になっているんです。そんなこだわりを見せている外国車メーカ・・・初めてです。

ま、「触るところ」の大きさは「外人の体格」に合わせられているんですけどね。
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ものすごく握りが太いパーキングブレーキとか、でかいグリップのATレバーとか。
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感心したのは、このATシステムです。
A4の時は、市街地走行でギクシャク感があったのですが、(特に駐車場内での操作等微速領域で)もう、全く違和感がないです。
あえて言うと、「Rに入れた時に」「え???本当に・・・バック・・・するんだよね?」という気分になります。毎回。
スリープ現象に慣れてしまっている自分を発見するんです。この車両でバックをしようとする時に。
GT-Rの時も全く同じ不安を覚えましたが、そもそも論で・・・MT車両も同じ動きだったはずなんです。「便利さに慣れる。」って怖いと思いました。

実は、シートに座った時に「Audi車だとわかる。」ポイントがもう一つあります。
それは、「ペダル配置」
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フットレストが「ペダルになっていない。」ことではなくて、
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ブレーキペダルとアクセルペダルの間隔
が、狭いように感じます。シートに座った瞬間に。
これは、大きな車両のA6の時も同じでした。
恐らく・・・このあたりはAudiの流儀?

実際には、すぐに慣れてしまいます。日本車の中には、もっと「本当に大丈夫か?」と思うような車両も存在していますしね。

握りの太さも適切なハンドルと、非常に見やすいスピードメータ
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この車両、「アイドリングストップ機構」がついているのですが・・・時々、謎の動きをします。
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駐車場等で、「長い時間アイドリングストップをさせていると」この表示が出る・・・ようです。
もう、この表示が出てしまうと、ウンともスンとも言わない。
最初のうち、非常に戸惑いました。日本車ではありえない動きなので。

それと「いつもの」ナビゲーションシステム。
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ハンドルにあるスイッチで操作をするのですが・・・案の定挫折。
音声コントロールを試みるけれど・・・メルセデスベンツほど頭が良くなかった。
仕方なく、目的地を住所で設定・・・
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わかりますか?
毎回毎回、「あいうえお順」で、都道府県名が出ちゃうんですよ。「よく使う地域」順じゃなく。
なんかもう・・・「諦めろよ。自動車メーカが”人が触る部分のソフトウエア”をなんとかしようとするのは」とかって、ブツブツ言いながら設定操作をしていました。(ああ、すごく面倒。)

後席は、「前席の人が少し調整してくれれば」大人4人が十分乗ることができる足元空間です。
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ただ、この車両、サイドシルがすごく幅広い
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だけではなくて、高くて・・・・
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後席からお足を下ろすのがちょっと大変です。

トランクルームはこんな感じ。ええ、いつも通り「ゴルフバックは横に乗せられない。」大きさです。
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このフロア部がどうなっているかめくってみると・・・・
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無言になってしまった。バッテリー・・・が鎮座している。
いや、確かにFF車はフロントヘビーになりがちだけどさ。
重量バランスを考えてこの場所にバッテリ・・・むか~しのスカイラインを思い出してしまった。

この車両、トランク周りに不思議なことがまだあって・・・
リヤゲートは、「接着構造」なんです。全周で。
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日本車ならスポット溶接のところを、わざわざ接着。(メルセデスベンツは全周ウエルディング溶接)
コストかかってるな~って割には、「ゲートに手をかけるところ」がないんです。
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内装をいくら眺め回しても、「手を掛けるフック」がない。
なのに・・・・すごく不思議な装備が。
わかり・・・ますか?
「ハッチゲートの内側にコストをかけてランプ類が収納されている。」
バックゲートを閉めてしまったら、外側から一切見えないところに。
何か・・・ドイツでは必要な装備なんだと思います。(A4では、こんな複雑なことはしていなかったと思う。)
すごく不思議。日本車だったら、「百歩譲って反射鏡を設置」ぐらいで済ませる話。

ま、そんな不思議なこだわりが詰まった「Audiで一番小さな車」です。
走り出すと「Audiの流儀」を感じます。
それは、「フロント側の動きをステアリングを通してドライバーにフィードバックしてくれる。」セッティングであること。

すごくいいです。てっきり、あのパワーステアリングのセッティングは「スポーツカーであるTT」限定なのかと思っていましたが、ちゃんとこの「一番小さなAudi」でも「同じ流儀」を貫いていました。

パワーも必要十分。
A4の時は、「明らかにTURBOラグ」を感じる場面がありましたが、このA1では「アクセル全閉から一気に全開」にするような操作をしない限り、「パワーがついてこない」と思う瞬間はありませんでした。

Audiが「他のドイツ車」と違うと思うところは、もう一つあります。
それは、「乗り心地」です。
他のドイツ車両群は、「路面に対して抑え込む」ような、特に「バネの動き」を見せます。
(乗員に”ゴツゴツ”感を与えるセッティング。高速道路の段差では、そう感じないけど、一般道では結構揺さぶられる感じ。)

Audiの車両群は、「優しい」動きをします。
そんなにゴツゴツ感を伝えない。あえて「近いセッティングの車両は?」と言われると・・・
フランスの・・・DSではなくて、ルノーの車両群が非常に近いです。
(ルノーの方が、もっと柔らかい感じ。逆にDSは固めすぎ感がものすごくある。)

いいです。「小さいくせにすごくいい」車両。
でも・・・・同じ価格帯の日本車にも是非試乗してから判断してもらいたいとも思います。
日本車だったら、「すごく大きい車」が多分手に入る価格設定なんだと思いますよ。これ。

燃費は、13.5km/litterでした。