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MINIですよ!MINI!今回レポートする車は。
「アイコン」として見事に成立しているカタチなので、正直ワクワクしながら借りに行きました。
実車を見て思ったのは・・・「mini」じゃない。

でかいです。これ。思ったよりも。

よくよく考えると、初代の「偉大なるMINI」に似ているところなんて無いんですよね。
ほんのわずかにイメージが重なる。というだけで。
それはピラーの角度や、色の使い方なのか・・・なんとも不思議なんですけど。
現代の「VWビートル」や今話題の「フィアット500」のほうが、よっぽどオリジナルに近いと
思います。

さて、乗り込もうとするとレンタカー屋さんのお兄さんが、
「あ、操作方法をご説明します。」と何だか一生懸命。

は???今更なに言ってるの?別に聞かなくっても動かせるよ。じゃっ!
何だかお兄さんがものすごく不安そうな顔で見送ってくれる。
確かにプリウスでは、エンジンのスタート・ストップで戸惑ったけど、あれほどの車ももうないだろう。

・・・・その数十分後、駐車場で格闘してました。
エンジンは止める事はできた。ふう。ちょっとやっかいだったけど。
問題は・・・キーが抜けない。抜けろって。このッくのっ!取説どこ??

マイリマシタヨ。雨の日の走行で、結局丸一日かかっても、その操作系の余りの違いに違和感を覚えたままでした。
だって、キーだけじゃなくて、今度はワイパー。左右が逆なのはわかってました。
というより、日本車がISOの基準を無視している事を知っています。
ところがその・・・HI-LOの設定の仕方とか・・・もうっ!いちいちいちいちッ!

あ、キー?
抜けましたよ。かなりの時間格闘しましたけど、「ひいてダメなりゃ、押してみな。」でした。
いやあ、マイッタ。変わったカタチのデザインで、カッコいいんですけどね。キー。

さて、ゴルフのバックを乗せてスタート。
え~・・・ゴルフバックを乗せる為に後席の半分を畳まないといけません。
というより、この車、実質二人乗りです。後ろはお子様を乗せる席だと思っておいたほうがいいです。
私のイメージでは・・・オデッセイの三列目シート・・・あっちの方が広かったような気がする。

あのアウディTT以来のドイツ車です。
ドイツ車って、みんな高速道路が強いのかな?という疑問がこの日、明らかになりました。
やっぱり、「ドイツ車だから」じゃないんです。その車個々のキャラクターが形作ります。
このMINIは、ハンドルにしっかり感がありますが、(ステアリングコラムに剛性感がある。)
ハンドルを回すのに難儀する事もないです。
足回りもしっかり。できるだけフラットな姿勢を保たせようという考え方のセッティングです。
ただ、一般道でうねりがある路面では、バタつく・・という言い方が正しいのか、若干
「ホイールベースが短い車」のような、車両の前端と後端で上下方向にバタバタ動く感じがしました。
あ、別に全然不快じゃないですよ。「不安感がない足回り」です。どの速度域でも。

そうそう。「どの速度域でも」といえば、この車、久しぶりに「オートマチック車」に乗っている。
感じがします。
少々「しっかりシフトショック」を伝えてくるトランスミッションです。
というか、最近の日本の軽自動車ができすぎなんでしょうね。久しぶりです。明確なシフトショック。
このミッションは、「ステアリングシフト」ができるようにハンドルの中にマニュアル操作ボタンがあります。
普通、こんな「ギミック」が搭載されていても、触らないのですが・・・
この車は、「マニュアルシフトで走らせてみようかな」と思わされました。
実際に触ってみると・・・ホントにマニュアルで、ギヤシフト操作ができます。
ある程度の時間・・・か、回転数のところで、「オート」に戻るようになってる。
面白いと思ったのは、左右どちらのボタンを触っても、「シフトアップ・ダウン」ができるんです。
右利き・左利きの人に関係がないように考慮されているんですかね。

あと、この車で感心させられたのは、「シートの良さ」です。
腰回りをホントにしっかりサポートしてくれる。
実は、この車に乗る二日ほど前に「アコード・ユーロR」の助手席に座って移動する機会があったんですよ。
あの車、シートが、「レカロ」なんですね。
あのレカロのシートよりも、MINIのシートの方が私は気に入りました。すごく腰回りが楽です。

でも、この車の一番いいところは何か?って言われると、やっぱり「デザイン」になります。
このMINIに乗って、実家に行ったんですよ。
庭に入ってくるMINIを見て、あの母親がわざわざ出てきましたもんね。
「いい車に乗ってきた」といって余りに母親が喜ぶので、(母親はレジェンドに乗ってる。
あっちの方が、高級車だ。)芝桜を見にドライブに行きました。

あとでこのMINIを見た父親も「あの車、おまえが借りてきたのか?」と感心しきり。

私は、このMINI Oneのデザインというのは、「終わってる」と思うのですが、
人の心、「ノスタルジー」って強いですね。
スバル360やホンダN360に乗ってがんばっていた両親にとっては、憧れの車だったようです。

「借りて良かった」と思って、ガソリンを満タンにする為にスタンドへ・・・
まただよ!今度は、「給油口」を開く事ができない!
取説取説!ふう・・・やっと開いた。え?なに?

「お客様、この車・・・ハイオクです。」

・・・ああ、ハイハイ。