ヤマハ TT-R110E



 

遠心クラッチで発進らくちん、キッズでも簡単に乗れる。

 

発進らくちんなのはいいが、シフトレバーが硬すぎて子供では変速できない。

スプリングを柔らかくして調整している人がどこかでブログに乗せていたが、うまくいかなかったとのこと。

 

なんかいい方法がないか、ネットサーフィン(死語)していたら、マニュアルクラッチ変換パーツが東南アジアのほうでヤマハ純正パーツとして売っているとの情報が。

 

メイドインタイらしい。

 

サービスマニュアルなどはない。

 

YouTubeに動画でてた。でもパーツ構成が違うので参考に。

 

用意するもの

 

クラッチ用純正パーツひと箱。



ガスケット



オイルシール(ケース内の軸受け1つ、キックスタータレバー用1つ)





ディスクグラインダー(必須、やすりでもよし)

 

まず、ケースのバリ取り。まあひどい。

新車とかも気にせず組んでいるんだろう。

メードインジャパンのありがたみがわかる。



ケースにベアリング、オイルシールなど組付け。



ベアリングが馴染むまでレバー軸がほとんど動かない。

ベアリングもだが、ケースの軸受けの精度が悪い。

ベルハンマーを少量さしつつ、強引に動かす。

何とか動くように。

 

シャフトにOリングをつける。これがないと刺した時の高さが合わない。





だからこれであっているのだろう。完全に勘。

 

クラッチレバーをつける。

グリップ外さなきゃつけられない。



 

オイル抜く。

 

ケースを外す。そんなに難しくない。

キックスターターシャフトが抜けないように。


 

クラッチのシャフトを交換する。

簡単。






 

あとは組付ける、ばらすの繰り返し。


いや、動かないのよ。

まずクラッチレバー軸がまだ硬かった。

これはやっているうちにしっかり動くようになった。

 

最大の問題はシフトレバーが全く動かないこと。

 

スタータのギアがかみ合ってないのかとか、クラッチの組み方がおかしいのかとか、いろいろと検証。

 

ケース組む前はちゃんとすべて作動する。

ボルト締めると急にシフトレバーが動かなくなる。

少しずつ締めてはシフトレバー動かしを繰り返し、確認。

シフトの構造に何か当たっている?

 

純正のケースとタイ製ケースを比べてみると、このでっぱりが3mmほど長い。

中のレバーに接触しているようだ。





グラインダーで削る。

 

TTR110用エンジンは東南アジアではいろいろな機種に使われているので、多少構造が違うのかもしれない。

作りが雑なだけかもしれない。

多分後者。

 

最終組付け。

 

動く、動くぞ。

 

オイルを入れてエンジン始動。

 



クラッチ軽い。シフトレバーも軽い。

ちょうど息子が帰宅してきたので試してもらう。

 

「簡単にギアチェンジできる、軽い。」

 

クラッチ発進の感覚も全く普通。クラッチなしでも発進できる。

エンストしない。

シフトレバーもすごい軽くなる。

レーススタートもウィリーもできるように。

 

キッズ向けのバイクとしては、これが正しい姿なのでは。

 

 

精度が良ければ10分でできるくらいの簡単作業。

パーツ代いろいろ合わせて2万円くらい。