魔の習ひは善を障(さ)へて悪を造(つく)らしむるをば悦(よろこ)ぶ事に候(そうろう)。強(し)ひて悪を造らざる者をば力及ばずして善を造らしむ。又 二乗の行をなす物をば あなが(強)ちに怨(あだ)をなして善をすゝむるなり。又 菩薩の行をなす物をば遮(さえぎ)りて二乗の行をすゝむ。是後(こののち)に純円の行を一向になす者をば兼別等に堕(お)とすなり、止観の八等を御らむ(覧)あるべし。
(平成新編1285・御書全集0981・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]1924・昭和定本[2]1590)
[弘安01(1278)年10月01日"建治03(1277)年10月01日""建治03(1277)年11月01日"(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・信伝筆"日澄筆" 北山本門寺]
[※sasameyuki※]